
Uber(ウーバー)は2009年3月にアメリカで誕生した配車サービスのことであり
身分登録をするだけで誰でもドライバーになれる。
日本ではあまり普及していないが、世界一のタクシー会社として今なお世界中に拡大しているのだ。
スマホのアプリが普及したからこそ実現したサービスであり
今まで不便に感じていたタクシー利用者のデメリットの部分を改善するサービスによって人気を集めた。
世界ではUber(ウーバー)がスタンダードになりつつある中で
日本ではなかなか普及していない状況にはどのような背景があるのか?
今回は世界で普及しているUberの仕組みと日本との関係性について考えていきたいと思う。
■Uberのメリット
タクシーを利用している人にとって不便に感じていたのは
タクシーの確保、支払いの不便さ、忘れ物をした時など様々な点が挙げられる。
それを全て改善したサービスがUberなのだ。
・タクシーの場所とドライバー情報を事前にキャッチ
アプリを開いてドライバーが決定すると、そのドライバーの情報を事前に知る事が出来る。
名前、顔写真、ドライバーに対する評価(5段階)、車両ナンバーなどが分かる事で安心感に繋がる。
また、今までであればタクシーを拾うのに困難な場面もあったかもしれないが
Uberであればアプリでドライバーの現在地が分かる為、到着時間や場所もすぐに確認可能になっている。
・お金がいらない
アプリ上でクレジットカードを登録しておくことで、お金を持っていなくても利用する事が出来る。
決定した車両に乗車して、降車するだけでちゃんと自動的に引き落としされる仕組みになっているのだ。
日本ではドライバーによってはお釣りがなかったりする場面もこれによって解消される。
・忘れ物をしても安心
利用した履歴はアプリ上で残る為、何か忘れ物をした時はドライバーに直接連絡することが出来る。
今までいちいちタクシー会社に連絡して、どの車両か分からず何日もかけて調べてもらって連絡を待つといった
不安な毎日を過ごす必要がなくなるのだ。
なにかしらのトラブルが起こったとしてもアプリ運営会社に連絡する事で
適切な対応を取ってくれる事も安心感に繋がっている。
■なぜ日本でUberは普及しないのか?
日本ではそもそも法律に違反している為、一般の人がタクシーとしてドライバーになる事が認められていない。
なので緑ナンバーのタクシー配車に留まっているのが現状。
これからオリンピック開催に向けて外国人観光客が増える事は確実であり
首都圏以外の交通手段の拡大を図る上でUberのようなサービスが必要になる事が予想される。
だが、その一方でやはり安全面という問題は無視できない。
一般利用できるという事は日本人にとってかなり抵抗があるだろう。
ドライバー情報が事前に分かると言ってもアプリ上で管理している不特定多数といった印象は拭い切れない。
現状、日本のタクシー会社は海外に比べるとどこよりも安心、安全なサービスを提供している国と言える。
Uberが広がればタクシー会社の雇用が減少する。Uberドライバーも普及すればするほど
それで生活していく事は困難になる事が予想されるから、
結局は雇用が減りサービスの低下を招くのではないだろうか。
日本だからこそのマイナス要素は海外に比べると当然出てくる。
規制があるから新しいサービスが普及しない事も問題だが
反対に規制があるからこそ安全や秩序が守られるという面もある。
この両方を解決する方法を見つける事が今後の日本の課題になってくるだろう。
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