
毎年8月~10月の上旬くらいの季節になると台風問題が勃発する。
業界によっては出社しなければならない特殊な仕事もあるのだが
命を危険にさらしてでも出社しなければならない会社は多くはない。
それでも未だに大型台風で外出する事がかなり危険になる可能性があると
事前に分かっている状態でも出社させる会社が日本にはたくさんあり
海外の人達からするとありえない状況だと言われている。
電車が動いていないのに出社する為に
いつ動くか分からない電車の為に駅で長蛇の列に並ぶ光景は
毎年ニュースで流れているのを見て
生産性に欠け命の時間を無駄にしているといつも思う。
日本ではなぜこのような無駄な事をしてしまうのか。
なぜ危険な状態でも出社しなければならないのか。
日本企業の特徴について説明していきたいと思います。
■リスクを感じない経営者
台風でも出社するしないを決めているのは
最終的には経営者もしくはそれに近い上司である。
そうした人達は利益を求める事を常に考えている事もあり
台風によって欠けたその一日が無駄になる事を恐れている。
人間は上の役職になればなるほど
自分の事を中心に考えるようになる傾向があり
部下の危険と会社の状況を天秤にかけた時に
最終的に自分の利益になる方を選ぶ人達が圧倒的に多いのだ。
これは終戦後、高度経済成長期をがむしゃらに働いてきた人に多い特徴で
「台風程度で休んだことなんて一度もない」というような今までの習慣によって
万が一の事を考えられない楽観的思考になってしまっている。
実際、毎年死人やケガ人が出ているのにも関わらず
そういった情報は基本的にシャットアウトしているのだ。
■時代によって変わる仕組み
リスクを考えられない経営者達がまだまだたくさんいる状況だが
社会の仕組みは少しずつ変化している。
JRは計画運休という形で前日には終日電車が動かない事を発表したり
台風だから急遽休みとなる店舗も増えてきた。
若い経営者が増えてきて、今までの当たり前に変化を起こしている。
台風や地震など天災が多い日本において
予期せぬ事態が引き起こす損害は大きく
これからも引き続き天災の為の起きる問題は無くならないだろう。
社会の一般的な考え方が変わって
今の常識が非常識となる時代はすぐそこまで来ている。
それでも、今勤めている会社が命の危険にさらしてでも
出社を命令してくるような状況であれば転職を考えた方が良いかもしれない。
どんな状況であっても自分の安全を第一に考えれたらと思う。