
男性なら分かると思うが、トイレで小をする時に必ず目線が前に向く。
そこに何か文章が書いていたらふと読んでしまうと思う。
先日ある駅のホームのトイレを利用した時の事だった。
小をしている時にふと目の前を見ると芳香剤の上に文章が書いてあったのだ。
そこに書いてあった内容は
このトイレの芳香剤は竹消臭を使っていて
竹は自然の香りで癒しを与える効果があり
トイレを利用されるお客様に少しでも快適に使ってほしいと思い
この芳香剤を使用しているという事が書いてあった。
なんだそんな事かと思う人もいるかもしれないが
そこに書かれていなければ、トイレを使っている人は100%芳香剤について
気にも留めていなかったと思う。
■空気よりも読む以上に大切な事
でも、こうして文章にして目に見える所で伝える事で
なぜこの芳香剤を使っているのか。
どんな想いでこの芳香剤を選んだのか。
使用される人の事を考えている事が、これによって初めて伝わるのだ。
逆に言うと、伝えようとしなければ(文章をそこに記載しなければ)
それを選んだ意図は伝わらず、利用する側される側の意思疎通は全くなかった。
よく、日本人は言葉を使わずに「空気を読む」事が得意だと言われている。
今まで辿ってきた歴史や文化から見ても、言葉にしなくても感じ取る能力は
他の国の人達よりも長けているかもしれない。
だからと言ってすべてが伝わる訳ではない。
「もっとこうしてほしかったのに・・・」
と言う前に自分が考えいてる事は事前にしっかりと伝えないといけない。
友人、恋人、家族などは特に親しくなればなるほど伝える事を忘れてしまう。
当たり前の事でも、自分の思っている事をしっかりと言葉にして伝える事はとても大事で
意外と自分が伝わっているだろうと思っている事でも
相手にはほとんど伝わっていない場合が多い。
■伝える事で得られるメリット
自分が思っている内容をしっかりと伝えると
自分自身でも伝えた内容をしっかりと認識する事ができる。
例えば、「家族の事を愛している」
普段当たり前に思っていて、わざわざ口に出す必要なんて無いのかもしれないが
あえてそれを口にだして相手に伝える事で聞いた本人だけでなく
言葉にした本人もそれについて強く意識するのだ。
相手の事を好きだったり、愛してるだったり、分かりきっていたとしても
言われて照れくさい気持ちになっても嫌な気持ちになる人はいません。
だいたい喧嘩になる理由はお互いの意思疎通ができていなくて
思っていた内容の違いや考え方の違いからといった理由ばかりだ。
なにもかも細かく伝えるまではしなくてもいいと思うが
自分の考えを相手に押し付けるのではなく、
しっかりとコミュニケーションを取る事で良好な関係が築くことができると誰もが知っている。
その知っている事を実行に移せば、また幸せな人生へ一歩近づく事ができるのではないだろうか。