
社会人になって1年2年3年と月日が経っていくといろんなしがらみが増えてくる。
会社に属しているから、結婚しているから、子供がいるから、
いろんな理由で出来ない理由を作っている。
「学生時代の頃にように自由な時間があれば何でもできるのに・・・」
なんて考える人がいるが、その考えはそもそも間違っていて
しがらみがあるメリットをみんな知らないのだ。
人間の想像力はしがらみ(制約)がある事に比例して上がるという研究結果がある。
今までの歴史を辿ってみても分かるように、
足りないものや人間の願望を実現しようとしてきた結果が今の豊かな暮らしを作ってきた。
暑さや寒さに左右されない生活を手に入れたくてクーラーや暖房器具が発明され
暗闇の中でもずっと明るい状態を保てる環境が欲しいから明かりを灯すランプが出来た。
何かが足りないから何かが生み出される。
この「何かが足りない」状態にあるという事と「出来ない理由」とは直結しなくて
逆に足りないことを補う事が出来るチャンスだと捉えるべきなのだ。
■人は資源がなければ工夫する生き物
人は今ある環境が満ち足りた状態であればあるほど想像する事を止めてしまう。
例えば、キャンプに行った時とかに焼いたお肉や野菜を食べる為の
お箸が無かったり紙皿が足りなかったりした時に
人は何か別の物で代用してどうにか食べるように工夫するようになる。
でも、その時に食べる道具や食べ物を入れるお皿がたくさんあったら
そんな事を考えようなんて思考にそもそもならない。
人はこうした足りない環境が今まであったからこそ進化し続けてこられたのだ。
つまり何が言いたいのかというと、どんな環境でも「頭を使って考える」という事が非常に重要になってくる。
制約を使って創造性を豊かにする為には頭を使って考える時間が必要で
自分が何を持っていなくて、持っていない自分が何も出来ないからと言って時間を無駄にするのではなくて
考える時間を確保して持っていない何かについてしっかりと考えられる環境を作ってあげる。
普通人は何も無い状態に焦りを感じて無駄に働いてしまったり
時間を無駄にして創造性を殺してしまう傾向があるのだが
そこをぐっとこらえて考える時間を自分に与えてあげる事で新しい発想を生み出すきっかけになる。
時間があれば創造性をアシストしてくれる為、時間を作る事にまずは注目してみる事が大事。
■ルーキーで力を発揮できる
どんな会社でもベテランと呼ばれるような社員もしくは管理職の立場にいる人達は存在していて
こうした人達の特徴として現状維持の管理人のような立場に留まっている場合が多い。
それには理由があって、人は今までに手に入れた成功した立場や
成功法則というのを手放したくないと思う傾向がある。
それによって新しい事に挑戦する事を恐れて現状維持を続ける事に力を注いでしまうのだ。
こうしたベテラン思考を持ってしまうのは退化と同じであり会社としても個人としても危険である。
このような状態にならない為にルーキーのように何も分からない状態で
挑戦するしかない人の思考が重要になってくる。
この思考は新たな可能性を探求していく事で、新しい時代に必要な見落としが少なくなる。
ベテランの人達のように「こうしなけれないけない」といった固定観念が無く
変化する事によって可能性を広げていく事が出来るのだ。
逆に言うとルーキーは経験が無い分自分で開拓していかないと
生きていく道がなくなってしまうというプレッシャーがある。
自分に余計な知識が無いから目の前をしっかりみて様々な発想に繋げる事が出来る反面
欠乏感という動力を最大限に活かしていかなくてはならい現実と向き合わなければならない。
その分、目まぐるしく変化していく今の時代に合っていて、成長に繋がる事は間違いないし
成功した時の見返りはかなり大きいと言える。
現代社会において5年後10年後に確実に生き残る保証がある会社なんて存在しない。
それは個人でも同じ事が言えて、これからの未来を生き残っていく為には
自分の頭で考えて常に進化していく思考を身につけておかないと
時代に取り残されてしまう可能性があるという危機感を持っている事が
生き抜いていく上で最も重要になるのかもしれない。