
消費税がアップすると単純に毎月の出費が増える。
そう思っている人は当然消費税アップに対して反対派になるだろう。
政治家も消費税を上げる事に対してのメリットを上手く説明できなかったり
国民が納得する形で増税する意図や対策が具体的に無いのにも関わらず
それを政策として無理やり推し進めようとしているから国民が首を縦に振らない状態になるのだ。
消費税を上げる事によって、お金持ちからは多くの税金を納めてもらって
お金が無い人からは少ない税金で済むような仕組みを作る事が出来る。
消費税アップは貧乏な人にとって味方だという事を今回は話していきたいと思う。
■平等に税金を支払うメリット
今の日本の仕組みはお金持ちの人はどんどんお金持ちになっていって
貧乏な人はなかなかお金持ちになれないようになっている。
このお金持ちと貧乏人を起業家とサラリーマンと定義すると分かりやすいのだが
法人でも個人でも、自ら事業をしている人は簡単に節税対策が出来る。
実際に使っていなくても経費として計上する事で、所得税や健康保険料といった
社会保険として国に治める税金をコントロール出来るのだ。
逆にサラリーマンは会社から自動的に引かれていくから
自ら経費で落としてコントロールする事なんて出来ない。
起業家は収入が上がれば上がるほど、手元に多くのお金が残り
サラリーマンは収入が上がれば上がる程、手元から出ていくお金が増えていく為
雇われているかそうでないかだけで、すでに不平等な環境が生まれているのだ。
でも、消費税を上げると起業家もサラリーマンも一定の価格に対して納める税金は平等になる。
この平等にお金を納める仕組みが国の財力を上げる鍵となる。
■所得が低い人への対策
平等にお金を納めるという事は、結局サラリーマンも支払う金額が増えて損するじゃないかと思うだろう。
ここで政府がやらなければならない事は、所得が低い人へのメリットを作る事だ。
消費税アップによって年間納税額が3万円アップしたとしたら、
所得が低い人のみ対象で3万円キャッシュバックするなど
なにかしらの形で増税分をイーブンに出来るメリットが必要になってくる。
この仕組みが出来てしまえば、お金持ちの人達は普通よりも多く税金を納めて
サラリーマンは今までと変わらない生活水準を保つことができ、結果国の財源が潤って貧富の差が縮まる。
国のお金が増えれば教育や医療の無料化によって、国民が不自由なく生活出来るという安心感に繋がり
子供を産んで育てる環境が整えば少子高齢化問題も改善される。
今、政治家が税金を何に使ったのか不透明になっていて、それを明確にするよう世間が目を向けるようになってきた。
必要な場所に必要なお金が必要なだけ平等に分配されるようになれば
無駄が無くなりうまくお金が回るようになる。
AIが発達すればベーシックインカムなどによって年金問題も改善される事が予想される。
理想論かもしれないが、このようにお金が回る仕組みが出来てしまえば
日本人はさらに収入が増えて生活水準が高まり、
本当の意味での健康で文化的な生活が保障される世の中になるのではないのだろうか。