
日本の外食産業は世界でもトップクラスだ。
こんなにも安くて安全で美味しいご飯を24時間食べられるのは
他の国どこをさがしても存在しない。
日本は外食産業の先進国である為、競争率が異常な程高い。
だから飲食店で起業して廃業している人も数多くみてきた。
立地産業と言われているが、立地だけでなく味や見た目にも厳しい目を持つ
消費者を満足させるのは、他にはない工夫が必要だ。
ただ、美味しいだけのお店は一瞬で潰れてしまう。
■スナックは無くならないし潰れにくい
大型飲食店や個人飲食店はいろんなジャンルの飲食店が存在し
新しいジャンルも年々増加している中で
必ず存在していて無くならないジャンルがある。
それがスナックである。
どこの街に行っても必ずスナックやカラオケ喫茶のようなお店は存在する。
大人になるまでその魅力にはなかなか気付かなかったが
いろんな飲食店が存在する中でとても効率的で安定的に運営できる上に
その街の人にとって、もう一つの家のような存在である事に気付いた。
■在庫管理が簡単にできる
スナックに行った事がある人は分かると思うが
飲食店のようにご飯がたくさん出てくるようなお店ではない。
数種類のお酒が並んでいるのと
食べ物で言うと乾き物(ポテトチップスやスルメ、ナッツなど)といったおつまみがあるくらいだ。
ご飯系も冷凍食品でまかなわれる事も多い。
つまり、腐りにくいものばかりを置いている為
在庫が残らないのである。
飲食店だといろんな食材を予想していかにロスを少なくするか
それが利益の増減を左右するのだが
スナックはその心配がほぼない。
料理ができない素人がお店を出したとしても
一度お酒や乾きものを準備してしまえば誰でも経営できてしまうのだ。
■接客が上手ければ潰れない
じゃあスナックで潰れるお店と潰れないお店の違いはなにかというと
接客が上手いか上手くないかだけである。
スナックに行く人がスナックになにを求めているかというと
「癒し」を求めに行くのだ。
家族がいる家に帰るのと同様、
仕事で疲れた心を癒すもう一つの場所としてスナックは存在する。
その店のママによって流行るお店と流行らないお店に分かれるのだ。
店に人が寄ってくるのではなく、
人に人が寄ってくる為、料理やお酒が勝負の飲食店とは
そもそものフィールドが違ってくる。
これが同じ飲食店でもスナックというジャンルのお店が潰れにくい理由だ。
もし、飲食店で失敗したくないと思っている人がいたら
スナックのようなお客様を癒すことができるお店を目指して他のお店にはない
魅力を出すことが出来れば成功する確率は上がるのかもしれない。