
人はルールを複雑にしようとする傾向がある。
なぜかというと、複雑なルールの方が成果が出るんじゃないかという勝手な思い込みや
ルールを作る側の満足感、複雑化する事で周りの理解度が試され自分が優位な立場になるなど
複雑化するから成果が出るという根拠もないイメージだけが先行してしまっている。
でも実際は逆で、ルールを複雑化する事は失敗への扉を開くきっかけになり
上手くいかない典型的な方法なのだ。
ルールをシンプル化する事は、企業などの集団や個人に対しても
大きな力を与えてくれて、成功する確率がアップする事が分かっている。
今回は様々な事例を交えながらシンプルなルールがいかに効果を発揮するのか
シンプルなルールの条件とは何なのかについて説明していきたいと思う。
■シンプルルールの在り方
ルールを大きく複雑化しすぎる事は、ルールを守っているかどうか
ルールに合った行動が出来ているかなどを考え過ぎてしまって
柔軟に物事を判別できなくなってしまう。
素早い判断を迷わず行って良い結果に結びつける為に
ルールは存在するのであって、それが出来ないルールはそもそも意味を成さない。
近年成功している企業を想像してみるとわかりやすいのだが
既存の商品やサービスをシンプル化する事によって
成功している企業が数多く存在している事に気付く。
例えば一番身近なツールでいうと携帯電話が分かりやすいと思う。
これはアップルがアイフォンを発明した事によって携帯電話のあり方に革命を起こした。
今まで分厚い説明書が必要だったものが説明書が無くても子供から大人まで誰でも簡単に
直観だけで操作できるように変わったのだ。
これは技術的に大きな進化があったとかではなく
既に世の中で認知されている知識を活用してシンプルなルールを元にシンプルな仕組みにしただけなのだ。
その他にも世界のトップに君臨しているグーグルが新しい事を始める時のルールはたった一つだけ
「グーグルっぽいかどうか」というなんとも曖昧だが、なんとなく言おうとしている事が分かるルールを挙げている。
自分たちがグーグルで働いている意味を社員全員が共有しているからこそ出来るルールだと思うが
面白い事、便利な事、世界をあっと驚かせる事など利益を超えた思想が想像出来る。
また、世界的にダーパというインターネットやGPS、ルンバ、軍事技術などの元になった仕組みを
開発しているアメリカの団体があり、その団体のプロジェクトを行う基準はたった2つ
「化学的探求心を高めるかどうか」
「実用化に結びつくか」
これだけなのだ。この2つを満たした場合にはプロジェクトは進み、
満たさなければプロジェクトは進まないという事になる。
たったこれだけのルールでインターネットやGPSという世界無くてはならない仕組みを
作ってしまったと考えたらすごい事だと思う。
■シンプルなルールをつくる為にはどうしたらいいの?
こうした企業や団体など大きな組織で力を発揮するシンプルルールは
個人に対しても効果を発揮して行動に影響を及ぼす。
自分自身のシンプルルールを作る事は人生をより良く生きる為に欠かせないツールなのだ。
そのルールをつくる為にはいくつか条件がある。
シンプルなルールの条件
・ルールが少ない
・使う人に合わせてカスタマイズできる
・抽象的ではなく具体的
・柔軟性がある
この4つを基準にしてルールを1~5個くらい作るといいと思う。
こうしたマイシンプルルールを作らなければならないのだが
これらは誰かに提示されたシンプルなルールで成功出来る訳では無い。
自分にとって大事なものを見極めて、どんな人生を歩んでいきたいと思っているのか。
自分の性格や目標に合わせて自分だけのルールを決めてしまえば
これからより効率的かつ的確に行動できるようになるかもしれない。
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