
相手に好意を寄せている時のしぐさは見た目からしても分かりやすい場面がたくさんある。
だが、話している相手が明らかに不快な感情を示しているのにも関わらず
それに気づかずに話を続けてしまう人はたくさんいる。
人は夢中で話し始めると相手のしぐさが目に入らなくなり
ほとんど聞いていないのにも関わらず話を続けて余計に不快にさせてしまうのだ。
数字が取れない営業マンは、こうしたしぐさを読み取る能力が低い。
明らかに不快な感情を表している時の基本の動作をまとめてみた。
■不快な時によく出る分かりやすい行動
・対面で座っている時に背中がイスの背もたれについている体勢
好意のある人と話している時は自然と前のめりになる傾向があり
好意のない人と話している、もしくは全く興味のない話をしている相手には
座っているイスに背中をくっつけるくらい離れている傾向がある。
・腕組みを始める
話している途中で腕組みを始めたら
「その話は聞きたくない」といったサインである場合が多い。
表情もしかめっ面であればほぼ間違いないだろう。
その状態で体をイスの背もたれにくっつけると、
完全に話を聞いていない状態と考えて間違いないと思う。
・つま先の方向
話している相手のつま先の方向は必ずチェックした方が良い。
その方向があなたの方を向いているのであれば、今話している場が心地よいと感じてくれているが
出口の方向や全く違う方向を向いている時は、意識的にその方向に行きたいと感じている場合がある。
出口の方向だと帰りたいと思っている可能性があるという事だ。
その行動だけで断言はできないが、そうした場合には長話は厳禁かもしれない。
■いろんな視点から判断する必要がある
この3つの行動は基本である。
一つ一つの行動だけでは、偶然そうなってしまっている時もあるので
必ず複数の不快なしぐさを確認出来て初めて判断できると考えていた方が良い。
腕を組む癖がある人がいたり、腰が痛いから背もたれに背中をくっつけているだけかもしれない。
単発で判断して話を早めに切り上げたりすると、逆に相手に不快な感情を抱かせる可能性もある。
それぞれの対処法として、背もたれに背中をくっつけている人は
前方に注意を向けるとその状態から解放する事が出来る。
例えば、見てほしい資料を机の真ん中に出すと必然的にそれを見る為前のめりになる。
腕を組んでいる人には、目の前のコーヒーを飲む事をすすめたりする。
営業などで対面にお客様が座っている場合など、「コーヒー飲んでくださいね」と一言伝えれば
それだけで腕組みが解消されるのだ。
つま先が別の方向を向いている場合は、あなたの話に興味がない場合が多いので
話を変えたり相手の話を聞くように会話を誘導する事で解消される場合もある。
一概には言えないが不快な兆候が見られた際は、何かしらのアクションを起こして
雰囲気を変えないといけない。
それを読み取れる人と読み取れない人とでは好意の持ってもらえる確率が全く変わってくる。
基本的な部分だが押さえておくと便利なので、意識してみてください。