
人は相手を説得しようとすると、多くの人は自分の考えを相手に理解してもらう為
押し売りのような説得をしてしまう傾向がある。
基本的に人は誰かに決められるのではなく、自分で決めたい生き物であり
説得に必要なのは相手の背中を押すテクニックだ。
営業をしている人や日常生活においても
自分の思っている方向に物事を運びたい時に
相手を説得出来る力を持っていると有利に人生を歩くことができる。
今回はそんな説得に必要なテクニックについて
いくつか紹介していきたいと思う。
■ブライヤービリーフ
人間の脳は新しい事を拒否するように出来ている。
だから相手に新しい情報を受け入れてもらう為には
その脳の警戒心を下げてからじゃないと説得への道は遠のく一方になってしまう。
人は自分の信念と合致すると相手を受け入れやすくなる為
会話をしていく中で相手が賛成しやすい情報をいくつも出していくと
自然と「この人は自分のことを理解してくれている」と感じてくれるようになり
警戒心が少しずつ無くなっていく。
「○○さんの考え方すごく共感できます」
「きっと今こう思ってるんじゃないですか」
このような相手の事を認めて共感していくことが大切。
■「笑い」と「ストーリー」で脳をシンクロさせる
相手と脳を共通の話題でシンクロさせると説得力がアップする。
そのシンクロに最も効果的なのが「笑い」と「ストーリー」だ。
人は同じ空間で同じ話題から笑いに繋がると相手のことを好きになる傾向がある。
好きな相手の話は聴きたくなるし、手助けしてあげたい気持ちへと繋がる為
笑いは説得の重要な要素となるのだ。
また、ストーリーは最も共感を生みやすい話術とされている。
小さい時に聞いただけの「ももたろう」や「一寸法師」など
物語は人間の記憶に残りやすくなっているのと同じように
相手に伝えたい事をストーリーとして物語風に話すだけで
記憶に残ると共に理解度が大きくアップするのだ。
■インセンティブを与える
誰かに行動を促す時は期待させる事が最も有効。
ご褒美があれば、人はそれだけで心が動くようになる。
さらにご褒美と同時に罰則を与えるとさらに効果が増す。
ネットショップや家電量販店などの売り文句で
「今ならポイント5倍」
「数量限定売り尽くしセール」
「先着10名様限定」
このような無くなってしまう危機感と
今しかないお得感で購買意欲が増し、人間の行動へと促す大きな要因となる。
これらは説得術のほんの一部に過ぎないが
説得が得意な人達は自然とこうしたテクニックを使っていることが多い。
営業が苦手な人や日常生活であまり人を説得するのが得意じゃない人は
これらを意識して使ってみると今まで以上に成果が出るかもしれない。