
人の心が読み取れたらいいなと思ったことはないだろうか?
普段から何を考えているか分からない人も表情や手足の動きなど
いろんなところからヒントをもらってその人が考えている事や心の移り変わりを
知る事ができる心理学。それを「行動心理学」という。
少し専門的な知識になってくるが出来る限り分かりやすく
人の心を知る為に必要な心理学の知識もこのブログでは伝えていきたいと思う。
■人間は集団で行動する生き物
人間は周りの人達から嫌われたり、仲間外れにされる事に強い恐怖心を抱きやすく
基本的には集団の輪の中で生活していく生き物である。
その集団の中では
・誰かに認められたい
・安心できる自分の居場所がほしい
・一人ではない事を認識したい
そんな欲求を無意識の中で持ちながら生活している。
こうした本能があるからこそ昔から集落のようなコミュニティがあり
役割分担や階級制度など、集まりの中で自分の立ち位置が崩れないように力を誇示してきた。
周りの人の目を気にする事は本能としてプログラムされていて当たり前の反応なのだ。
■いじめやパワハラは本能によって引き起こされる
学生時代に必ず起こるいじめ問題。
これは「いじめる方」「いじめられる方」の両方に問題があると思うが
いじめを見て見ぬふりをしている第三者にも問題があると思う。
学校という小さなコミュニティの中では、何年間も同じメンバーと時間を共にしなくてはいけない。
その中で自分自身はなるべく優位な立場にたって同じ時間を過ごしたいと誰もが思っている。
第三者もいじめている人に向かっていくと、自分が逆にいじめられるのではないかと不安になり
止める事ができないのだ。
いじめる側もいじめられる側も見て見ぬふりしている第三者も
その小さなコミュニティの中で自分を守るために必死なのだ。
会社でもミスを隠す為にウソをついたり
他の人の悪口を言ったりする人は必ず一人は少なくないだろう。
そういう人は、ウソをついたり悪口を言う事で
自分の立ち位置を有利にして自分自身を守っているのである。
■視点を少しだけ変える
日常生活をしていると、そうした人達に対してマイナスなイメージばかり先行してしまい
「あの人は愚痴ばっかり言ってる」「あの人は嘘ばかりついているから信用できない」
といった視点でしか判断できないが、そこに心理学の要素を加えると
「あの人は愚痴を言って自分を守っているんだ」
「あの人は嘘をつくほど、この集団での立ち位置を守りたいんだ」
といった視点もプラスされる為、その人への理解度が少しだけだが上がる。
そうして相手を理解していく事がコミュニケーションの一歩へ繋がるのだ。
日常生活の中で、こうした心理学の知識を取り入れながら生活する事で
より人との付き合い方が上手くなるのではないかと思う。
今回は人を見る視点の理解度を高める為の話だったが、次回からは基礎から応用まで
幅広く様々な例を交えて説明していきたいと思っている。
このブログの心理学を通して、より快適なコミュニケーションが
出来る人たちが増えれば嬉しく思います。
コメント
Comments are closed.