
世の中、世界中どの国の人であったとしても嘘をつかない人間はいない。
そして、どれだけ聖者であっても善人であっても
権力者や嘘をつく必要のないくらいに満たされている人であっても
嘘を全くつかずに生きてきた人も存在しないという事実がある事を前提に
嘘とうまく付き合っていく方法について話していきたいと思う。
■あなたは嘘をついた事がありますか?
自分の胸に手を当てて考えてみてください。
あなたは嘘をついた事が1回も無いと自信を持って言えますか?
おそらく、生まれてから今までに数えきれないくらいの嘘をついてきたと思う。
それは大きくても小さくても関係なく、自分の思っている事に反する発言や行動をするという事だ。
生きていればいろんな状況や環境によって嘘を使わざるをえない時はあるだろう。
ここでは、嘘をつく事はダメだと言っているのではなくて
嘘とうまく付き合っていく為の話をしていく内容になっているので
まずは自分自身は嘘つきであるという事を認識した上で話を進めて行きたいと思う。
■人間は嘘をつく生き物
人間が一日につく嘘の回数は男性6回、女性3回と言われている。
子育てをしている親は知っていると思うが
子供であっても3才くらいから嘘をついている事が分かっている。
この事からも人間は嘘つきであり、
自分も周りの人もみんな毎日嘘をつきながら生きていると思っていた方がいい。
だから、誰かに裏切られたとか嘘をつかれたとかでいちいち落ち込んだり怒ったりするのではなく
自分に置き換えたり、嘘をつく前提で人と付き合うだけで
心のダメージを少しは減らす事が出来るのではないかと思う。
■ついて良い嘘と悪い嘘
人間が一番嘘をついてしまう時はどんな時かというと
「初対面の相手」に対して最も嘘をついてしまう傾向があるという。
良い印象を与えたいと思った時、自分を良く魅せたい時に
人はたくさん嘘をついてしまう。
でも一般的に嘘はダメだと言われているように
初対面の人に対して嘘をつく事は本当にダメな事なのだろうか?
多少自分の話を盛る事で相手に自分に興味を持ってもらおうとする事は
動物が求愛行動で自分を大きく見せようとするのと一緒で
自分の魅力が一番伝わる方法で目的を達成する為に
一生懸命生きている証拠であるとも言える。
こうした相手を明らかに騙して傷つけたり、人生で悪い方向に大きな影響を与えるような嘘でなければ
嘘はついてもいいと思うし、それくらいの嘘をつけるくらいの人の方が
希望している人生を歩む事が出来る確率もアップする。
適度な嘘は人生を良くするのだ。
こうした嘘と上手く付き合っていく事で自分にとっても相手にとっても
相手を理解できる範囲が広くなり、人間関係をうまく進める事が出来るようになる。
嘘をうまく使う事は、人間が生きていく上で必要不可欠な要素だと思う。