
生まれてから今まで人生は学びの連続だ。
なんの為に学ぶのかという答えは人によって様々だと思う。
でも全員に共通しているのは、学びは選択肢を増やし人生を加速させるという事だ。
例えば「30歳になって初めて知ったことを20歳の時に知る事が出来たら人生が変わっていたかもしれない」
と思った経験はないだろうか。
50代になって「この知識や経験を持ったまま20代に戻る事が出来たらもっといろんな事が出来たのに」
現実問題、年齢関係無しに挑戦や経験を積む事は出来るのだが
年齢を重ねた人は一度はこんな考えを巡らせた事があるだろう。
このように、学び続ける事を常にしている人は誰かが10年後に経験している事を
誰よりも早く経験しようと努力しているから、その分周りの人よりも先回りした人生を送る事が出来る。
これが、学びは人生を加速させるという事だ。
■なんの為に学ぶのか
小学生から高校生まで日本国民全員が学んでいる国語、算数、理科、社会、体育、図工といった
様々な教科は、大人になってからその学びを活かせている項目は少ないかもしれない。
でも、同じ学びを全員受けていてもそれぞれ進む道は100人いたら100通りある。
大人になってから9割以上の人が使わない因数分解も、数学者にとったら必要不可欠な公式となり
大人になってから運動しなくなった人もいれば、プロのアスリートとして活躍している人もいる。
理科を人よりも多く学んだ人は科学者になり、図工が得意だった人は芸術家になる。
このように、ある人にとっては人生の中で意味の無い学びだった事でも
ある人にとっては人生を懸けて取り組む重要な学びになる事もある。
幼い頃は、毎日こんな勉強して意味があるの?と疑問に思っていたかもしれないけど
たくさんの種類の知識をインプットしていく学びがあるのとないのとでは
人生がまったく違うものになるのは理解できると思う。
算数を学ばずに大人になった人は数学者になる夢を持つ手段すら
持つことが出来ずに一生を終えるかもしれない。
小学生の時にサッカーをしていなければ、サッカー選手と言う選択を選ばずに大人になってしまう。
でも、人生の出来るだけ早い段階で一度でも経験していれば
今まで知らなかった世界から一気に景色が広がって人生を変える大きな転機になる可能性に繋がる。
学ぶことで選択肢は確実に増える。
この選択肢が人生に大きく影響してくるのだ。
■人生は選択肢で決まる
親に勉強しろ勉強しろと言われて育ってきた人はたくさんいる。
その時親に「なんで勉強しないといけないの?」と聞くと
「良い学校を出て、良い会社に入ったらお金をたくさん貰えて休みもあって幸せな人生が待っている」
そんな答えが返ってきたと思う。
それも一つの答えだろう。
でも、本当に子どもが望む人生を考えた時に出す答えとして本質を求めるとするなら
「勉強することで選択肢が増える」
という答えにならないだろうか。
例えば、日本で一番偏差値が高い学校である東京大学を卒業した人は
政治家や学者、医者、弁護士などの知識を必要とする職業になれる確率や有名企業へ入れる確率が上がる。
それは、通常では考えられない努力や学ぶ姿勢を東京大学という難関を突破した事によって
社会的に証明できているから企業にとっても一般的な人達にとっても信頼に繋がっているからだ。
でもだからと言って必ずそういう職種に就かなければならないという訳では無い。
飲食店やコンビニの店員のように誰でも出来るアルバイトで接客を学ぶ選択をする事も出来るのだ。
いろんな仕事が出来る環境の中から自分の好きな仕事が出来るという事は
勉強をして多くの事を学んできた人の特権である事は間違いない。
学びは人生を加速させて多くの選択肢を与えてくれる。
その中から自分が進みたい方向に一歩踏み出せる人生は
踏み出したいけど踏み出せない人と比べた時に満足度は全然違ってくるだろう。
たった一度の人生なのだから自分の思い通りの人生にしたいと誰もが思っている。
学びはその願いを叶えてくれる大きな役割を果たしてくれているのだ。