
「キラーショット」という言葉をご存じだろうか?
キラーショットとはその名の通り写真を意味するのだが、
ただキレイな写真とかプロが撮影したインパクトのある写真という訳では無い。
たった1枚の写真でサイトのコンセプトが伝わり、心に刺さる写真の事を言う。
ソーシャルメディアの時代、文章よりもヴィジュアルが重要視されている。
フェイスブックが少しずつ衰退している中、
インスタグラムの利用者数、利用頻度は上がっている。
こうした時代の傾向からも、写真1枚でインパクトがあり覚えてもらえる為の
キラーショットにこだわることは絶対に必要だと思う。
■「コンセプト」は分かりやすく簡潔にまとめなければならない
じゃあどうやってキラーショットを撮影したらいいのか?
まず最初に会社の「コンセプト」を決めなければならない。
コンセプトとは会社の使命でもあり
「何のためにその事業をするのか」
を簡潔に分かりやすく伝えられる内容を考える。
その事業をする事で社会に還元できる何かがなければ会社として成り立たない。
業種や目的によって様々ではあるがまずはそれを決めるところから始める。
ちなみに、僕の会社ObeOlys & co(オーブオリースアンドカンパニー)のコンセプトは
『芸術を 日常に』
をコンセプトに活動している。
日本は芸術という文化が日常にまで浸透していない。
絵画を買って家に飾る習慣がある人はほとんどいない。
絵画だけでなく芸術品を買って家に飾る習慣のほどんどない。
職業で芸術家と聞くと珍しいと思う人たちが多いのではないだろうか。
画家として生活が成り立っている人がほんの一握りしかいない。
路上ペイントをしている人にお金を渡す人を見たことがない。
日本の現状はまさに芸術が日常ではなく、なにか特別な存在となっている。
逆に海外ではこれは当たり前であり日常なのだ。
日本では知名度が高い有名な人の絵を飾りたいと思う人はいるが
海外では路上で気に入った絵があれば知名度関係なく高額で購入する事もある。
日常的に絵を飾る習慣があり
画家、芸術家という職業が当たり前に認知されている。
画家として絵を描いて生活している人がたくさんいるのだ。
日本は経済の先進国だが、芸術の分野ではまだまだ発展途上国。
それを芸術が日常になり、芸術家が芸術家として生活していく事ができるよう
芸術の普及
芸術家支援
この2つを実現する為に会社を立ち上げ
『芸術を 日常に』という想いをコンセプトとして活動を始めた。
■キラーショットは会社を創業してからずっと変えてはいけないもの
まさに会社の「顔」と言えるキラーショットは
ちょっとやそっとじゃ変えてはいけない。
それをずっと長く継続していろんな媒体で使用する事でブランド化する。
要はそれを見て「あの会社だ!」「なんか見たことある!」と思ってもらえるようにならないといけない。
会社の「ロゴ」もそれに当たるのだが、その話は別の機会でしていきたいと思う。
コンセプトが決まれば、それに合わせてなるべくインパクトがあり
会社の意図と伝える事ができる構図を考えなくてはならない。
これがすごく難しい。
想像力を働かせて、時間をかけて考えてほしいと思う。
僕の場合は、「ロココロ」という自社製品を壁一面に並べ
日常の中でその絵を飾る事をイメージしながら構図を考えた。
それがこの写真だ。
絵画を1枚だけ単体で飾るだけではほとんどインパクトはないが
組み合わせる事で魅力的に映る。
「こんな日常の風景があったらいいな」
「おしゃれだな」
「飾ってみたいな」
といった芸術に少しでも興味を持ってもらえるよう
「日常感と非日常感」を表現したかった。
また、サイトを開いた時にこの写真をアップで目に映るようにしたかったので
横長の構図にしてパソコンの一般的な比率から、14㎝×14㎝の絵画が縦と横にいくつ並べれば
はみ出す事なく収まるのかを計算して準備した。
それを撮影する為にデザイナーズマンションの一室を時間制で借りて
プロのカメラマンも手配。
準備する時間と撮影時間も計算しなければならないが
撮影当日は準備が思った以上に時間がかかってしまい
予想外のトラブル(「ロココロ」が壁からどんどんはがれていってしまう・・・)もあり
時間ギリギリだったがなんとか撮影できた。
撮影するまでも「ロココロ」を50個作成するのに深夜までの作業が連日続き
相当苦労したのを今でも覚えている。
それだけ時間をかけて撮影したので、理想通りの写真が仕上がった時は
本当に嬉しかった。
それくらいの想いをこのキラーショットにかけないといけない。
■キラーショットが会社の印象を決める
ホームページはよほど有名な企業だったとしても、
文章一字一句読んでいるユーザーなんてほとんどいない。
人の第一印象も3秒で決まるように、企業の第一印象もサイトを開いて3秒で決まる。
そこで興味を引くようなキラーショットがあるのとないのとでは、
サイトの滞在時間が大きく変わってくると共に
その企業への印象も決まってしまう。
「おしゃれだな」
「どんな会社なのかな」
「他にはどんな写真があるのかな」
なんでもいいから人の感情を呼び起こすだけのインパクトのある写真を用意する事が大事。
これから起業するあなたはこの記事を読んで
「そんな場所を借りたりプロのカメラマンにお願いして撮影なんて無理だよ・・・」
と思ったかもしれない。
別にそこまでしなくてもいい。
商用で使える良い写真は今の時代いくらでも手に入る。
それを合成したり、修正したりするだけでオリジナルの画像を作る事も可能だ。
なんでもいいから印象に残るような画像であればいい。
画像編集や商用可能な写真の準備などネットで調べればすぐに出てくる。
まずは、自身で考えて調べて勉強して準備していくことが大事。
その一歩進むことができるかできないかでこれからが変わってきます。
画家活動で役立つ記事についてはコチラ
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