
誰かに対して嫉妬した経験はありますか?
収入が自分よりも高くて欲しい物をなんでも手に入れている人がいたり
運に恵まれていて、何をしても上手くいっている人がいたり
知識や経験が豊富で、明らかに自分よりも仕事が出来る人がいたり
今の自分の環境と比較して相手の環境が明らかに恵まれた環境や存在だった時
羨ましいという感情だったり、妬みという感情が表に出てくると思う。
でも、人によっては収入が自分より高い人を見ても何も感じなかったり
仕事が出来たり、運が良くても何とも思わない人も存在する。
人によって嫉妬を抱く対象は違っているのだ。
つまりどういう時に嫉妬の感情が出てくるかというと
自分が欲しい物を相手が持っている時に表れる。
こうした嫉妬は一見マイナスな感情として、あまり良くないイメージを持っている人が多いが
人が持っている嫉妬のエネルギーは良い意味でも悪い意味でも
とても強く自分自身に影響を与える為、マイナスなままにしておくのは勿体ない。
この力をプラスに変えていく事が出来れば、通常よりも成果を出したり
様々な能力を向上させるエネルギーに利用出来るようになるのだ。
■嫉妬の利点
嫉妬は劣等感とは違っていて、劣等感は自分よりも成功している人やすごい人に対して
自分はその人に比べて劣っているなと思う時に劣等感を感じるのだが
嫉妬は自分がすごく欲しいと思っている物を既に相手が持っていたり
その時は気付いていなかったとしても、本当は欲しいと思っている物を
相手が持っていて、悔しいという感情が出来てた時にしか感じない。
だいたいの人はこの嫉妬を感じた時に
自分がその欲しい物を持っていない現実を受け入れられなくて
嫉妬の原因になっている人に対して攻撃的になる人が多い。
でもこういう感情になった時はチャンスで
この嫉妬を与えてくれた相手に感謝すべき事は
自分が本当に欲しい物が明確になったという事実にまず目を向ける事が大切だ。
多くの人は実は自分が本当に欲しい物を理解していなくて
自分が仕事をしていて、お金とか時間とか関係なしにお客様の為なら
お金も時間もどれだけ費やしても惜しくないと口では言っていたとしても
いざ、同じ仕事をしていて明らかに自分よりもお金も時間も自由な人見た時に
羨ましいであったり、妬みの感情が出てきたら
その人にとって本当に欲しい物は、仕事での満足感ではなくて
仕事を通して得られるお金や時間が実は本当に欲しい物だったという事に初めて気づく。
本当に仕事にやりがいを感じていて、お金や時間は関係ないと思っているのであれば
同じ仕事をしている人に対して抱く嫉妬心は
自分よりも優れた仕事内容をしている人であって、お金や時間は関係ないはずだ。
これによって、自分でも気付いていない本心が明確になるという事が
嫉妬という感情の利点であると言える。
■嫉妬を力に変える方法
嫉妬の感情をプラスの力に変える具体的な方法はというと
まず嫉妬の感情を認める事から始める。
それによって欲しい物を認識する。
自分は誰の何に嫉妬したのか?出来る限り細かく明確化していく。
例えばお金持ちの友達がいて、そのお金持ちの友達のように
自分もお金持ちになりたいとだけ思うのではなくて
お金持ちになって、自由な時間を手に入れて
好きな時に旅行に行けたり、どこででも仕事が出来る環境を手に入れたい。
このようにただお金持ちになるだけじゃなくて
どんなお金持ちになりたいのか、お金持ちになることで何を得たいのか
といった部分まで掘り下げていく事が大切。
つまりお金持ちになる部分だけに嫉妬したのではなくて
時間があって、どこでも自由に働く事が出来るお金持ちという部分に
嫉妬したのだと気付く事がより明確な原動力へと変える力を持っているのだ。
こうして自分の欲求を細かく分析する為に嫉妬という感情を利用する事ができ
その欲求が分かれば行動するきっかけにもなる。
まったく嫉妬しない人より嫉妬をたくさんする人の方が
何か行動する為のエネルギーをたくさん持っていると言えるだろう。
このように一見マイナスに思われがちな嫉妬の感情は
実は自分を変えるきっかけを与えてくれる力を持っている。
何かで成功したい、幸せな人生を歩みたいと思っている人は
嫉妬の感情から自分が本当に求めている欲求を知る事から始めてみるといいかもしれない。