
人はイメージによって自分の性格や行動、能力が変わる。
人物や服装、髪形、場所、職業、性別、乗り物、小物など
様々なものに対して大まかなイメージを持っていて
そのイメージの物を見たり、真似をする事で無意識のうちに
それにふさわしい自分へと近づこうとする傾向がある。
それは単に近づこうとするだけで、その人の能力には全く関係ないように一見思えるのだが、
実際、人間は真似しただけで能力にも違いが出る事が分かっている。
以前、イメージトレーニングの方法として成功した自分を想像するよりも
成功に繋がりそうな過程(プロセス)をイメージした方が結果に繋がりやすいという話をしたが
頭の中のイメージを実際に具現化させた時の効果はそれとは別に異なる良い結果をもたらしてくれる。
今回は人間のイメージが持つ不思議な力について説明していきたいと思う。
■イメージは能力をアップさせてくれる
人間は何か行動を起こす前にほんの少しでいいから、
その行動に対してポジティブなイメージがあるものを見て想像すると結果が良くなる。
例えば、学校の授業を受ける前にアインシュタインの画像を見たり、
プレゼンをする前にスティーブジョブズの画像を見るだけで
人間の脳はそれに近づこうとしてポジティブになり普段よりも
高いパフォーマンスを発揮する事が出来るようになる。
また、免許を取って初めて自分の車を手に入れて運転した時に
今まで子供だった自分が少し大人に近づいて
自信に溢れたような感覚になるのもそれと同じような現象と言える。
頭の良い人を見てイメージしたり、大人しか乗れないイメージの車や物を手に入れた時
それを見たり手に入れるだけで人の心は大きく変わるのだ。
■服装や髪形で性格や行動が変わる
服装や髪形は人の性格や行動に大きな影響を与える。
普段おとなしい性格の人がチャラい服装や髪形にすると
自分の中にあるその服装をしている人達の行動に似てくる傾向がある。
逆に、普段ヤンチャをしてそうな服装や髪形をしている人に
ビシっとしたスーツにオールバックや七三の髪形をさせると
自然と背筋が伸びて、出来るビジネスマンのように振る舞うようになる。
その他にも、学校の文化祭や会社の忘年会などで
男性が女装をしたら無意識のうちに女らしい動きをしていたり
変な気持ちになったりする人がいるが、それも自分が持っている女性という性別の生き物に
無意識に似せようと脳が働きかけている証拠なのだ。
このように人は自分がイメージしているポジティブな服装や髪形、その他様々な物を手に入れる事によって
心が大きく変化して自信がついたり、そのイメージに近づけようと普段の能力以上の力を発揮しようとする。
それは自分が思っている以上に自らの能力をアップさせている。
人は見た目を変えると性格も行動も変える事が出来る。
今の自分を変えたい。理想の自分に近づけたいと思っている人は
まず形から入る事から始めてみると意外と簡単に自分を変えられるかもしれない。