
起業したいけど出来ない理由に多いのが、「アイデア」が無いという事だ。
そもそもアイデアが無ければ、なにをどう進めていけばいいかわからない。
でも、アイデアなんてそんなに簡単に出てくるものでもない。
だから起業してみたいけど起業できない。
だいたいこんな感じで断念してしまうケースも多々あるのではないだろうか。
今回はアイデアを出しやすくする方法についてまとめていきたいと思う。
■業種を決める
何から考えていいか分からない状態から始める時は
最初に業種から決めてしまう。
これは、自分の一番興味のある業種でいいのだが
飲食店でお店を出したいと思う人もいれば、
情報サイトを作りたいと思う人もいるだろう。
僕の場合は芸術という分野で起業したので、芸術関係について徹底的に調べた。
自分の興味のある分野じゃないと、やる気そのものが起きないので
この段階では、思い浮かべてワクワクするくらいの分野を選べばいいと思う。
■目的を決める
次に誰の為にどんな問題解決をするのか「目的」を決める。
ここはすごく重要で、まったく誰も求めていないような目的を設定してしまうと
そもそも事業として成り立たなかったりするので気を付けないといけない。
飲食店でお店を出したい人であれば、
他と差別化をはかる為に、○○専門店のようにターゲットをしぼって展開する。
それによって、「○○が好きな人に満足してもらいたい」という事が目的となる。
そうすると、コアなファンは必ずいるので「たまたま」通りかかったから入るお店ではなくて
「わざわざ」来てくれるお店になる。
これは店舗数が少ないが、それを求めているお客様の問題解決へと繋がっている。
これが目的を決めるという事だ。
僕の場合は「芸術を日常に普及させたい」という事を目的とした。
日本には画家がたくさんいるのにも関わらず、絵を飾る習慣が無い日本の現状を変える事で
画家という職業を認知させると共に、芸術によって癒されたり心豊かになる人たちを増やしていく事ができる。
こうした目的を決めるとアイデアの大枠が出来てくる。
■手段を決める
じゃあ次にその目的を達成する為に「手段」を考える。
○○専門店であればお店の外観や内装、立地、値段設定、メニューのラインナップ、集客の方法など
そのコアなファンを満足させる為に必要な要素を徹底的に調べていくのだ。
飲食店はまだ決めやすいかもしれないが、それ以外は多様な手段があるだろう。
例えば、芸術を日常に普及させる為にはどんな事をしたらいいか?
「アートイベントを全国各地で開催する」
「画家の絵を簡単に安く購入できるサイトを立ち上げる」
「芸術関係の情報雑誌を販売する」
こんな感じで思いつくものをひたすらリストアップしていく。
100個くらい出したらその中から実現できそうな物が1個や2個は出てくる。
僕の場合は家に絵を飾る習慣が無い日本の現状に注目して
簡単に置き型の絵画インテリアを販売する事に決めた。
手段を決める時は、自分一人だけじゃなくていろんな人とアイデアを出し合った方がより効果的だ。
面倒な作業になってくるが、思いつくだけ書き出していく事で必ず良いアイデアが出てくる。
■実行する
業種、目的、手段が決まればあとは実行するのみ。
それを実現する為にお金が必要であれば調達しなければならないし
取引先を見つける事も必要になってくるだろう。
販路も開拓しなくてはならない。
実行に移すといろんな問題に直面するが、どうやったら解決できるか考えながら前に進む事だけに全精力を注ぐ。
その中で予算的に難しくなってしまうかもしれない。
その他の問題によって実現が不可能だという事が分かるかもしれない。
その時はすぐに方向転換して別の方法でその目的を解決できるかどうかを考える。
それを繰り返していけば、アイデアを実現させる事はそんなに難しい事じゃない。
最初はお金の事は気にせずに、誰かの問題解決になるかならないかだけを考えて行動した方が良い。
じゃないとやる前から視野が狭くなって、本当に良いアイデアも出なくなってしまう。
意外とお金がかかりそうと思っていた事でも、実際に行動していくと安価で出来るたりする事もある。
いろんな人を巻き込む事で自分一人だけでは考えつかないようなアイデアを発見できることもあります。
起業するアイデアがなくて困っている人は、こうした順番で考えてみてください。