
子供のころ、親から「勉強しろ」という言葉を何百回も言われた記憶があるが、
そういえば、具体的な勉強方法について教えてもらったことがなかった。
子供のころは大人になれば今みたいに学校に行かなくて勉強しなくていいと思っていたが
実際は大人になってからが、「実践」という勉強の連続だ。
IT化が進み、毎日新しい情報を処理しながら時代の流れについていかないと置いて行かれてしまう。
その全ての情報を処理する事は不可能で、本当に自分に「必要な情報を選ぶ」能力が重要になってくる。
それを身につけどんどんステップアップしていかないといけない。
人間は毎秒数百万ビットという単位の情報を得ているうち、
実際に認識してアウトプットしているのはわずか126ビットだけ
意識せずにほとんどの情報は消されてしまっているのだ。
意識しないとこれだけ情報がある中、ただただ時間だけが過ぎていくのはもったいない。
勉強の方法や手段は人それぞれ違っていて、合う合わないがあるので一概には言えないが
僕が思う最も理にかなっている勉強方法について話していこうと思う。
僕が思う一番の勉強方法のお手本は、「自動車教習所」である。
ほとんどの人が免許を取りに通ったことがあるのではないか?
あれが一番理にかなっている勉強法?と疑問に思う方もいるだろう。
例に出したのがたまたま教習所なだけで、他にもそうした勉強方法を実践している場所はたくさんある。
では、具体的になにが理にかなっているのかについて説明していこう。
■教習所ってどんな場所?
自分が教習所に通っていた時を思い出してほしい。
教習所は登録してお金さえ払えば、だいたいみんな免許を取得できるようになっている。
(できなかった人が読んでいたらごめんなさい)
車は日常的に当たり前に使われているが、命の危険が伴う乗り物である。
自動車教習所というのはしっかりとしたカリキュラムが組まれていて
順序良く学んでいけば、その危険な乗り物であったとしても誰もが車に乗れるようになっているのだ。
注目すべきは教え方
・「座学」と「実践」を同時並行で進める
・順序よく期間を決めて進める
この2点である。
当たり前ではないか?
そう思う人もいると思うが、この当たり前が起業する場面に当てはめると
多くの人が起業できない理由がこの2点ができないからだ。
■大学で経営学部に入学しても起業家にはなれない
まず「座学」だけを学ぶ場所として例に出して申し訳ないが、
日本の大学がそれにあたる(実際に私も経営学部だ)
歴代の起業家の話や経営に必要なロジック、ミクロ経済やマクロ経済など、
難しい内容をただただ暗記させられる。
知識を詰め込むだけで単位が簡単に取れてしまうのが今の日本の大学だ。
ある程度単位さえ取ってしまえば、社会に必要な知識を得ていなかったとしても卒業できてしまう。
僕もその環境に甘えてしまって、大学での4年間は自由で本当に楽しかったが、
学んだ事はほとんど覚えていないし、社会人になってから役に立った事は一度もない。
強いて言うなら、学歴社会の中で「大学を卒業している」というステータスを得ただけだ。
無駄な期間とまでは言わないが、もっと大学で学ぶ事ができる環境を利用すべきだったと今では思う。
知識だけを学ぶのでは、決してその人のスキルになることはない。
それに、「行動」を加えて実践していくことで、ようやく「学び」になるのだ。
自己啓発本や勉強法などが書いてある本を読んで、
その時は明日から頑張ろうとモチベーションが上がるがいつのまにか継続できず、
本を読んだ内容を忘れてしまった経験はないだろうか?
結局それも知識だけを学んで行動まで移すことができなかった事が原因だ。
しっかりと目標を決めて、期限を決めて、日常の生活の中で
継続していくルーティンを作らないと自分の能力にはならない。
その全てがしっかりと機能しているのが「自動車教習所」だ。
座学と実際の運転を同時並行で順番に学んでいくことで、
最初は失敗しながらも隣で教官が軌道修正してくれる。
その繰り返しの中で改善していくことでいつの間にか簡単に車に乗れるようになる。
この何回も失敗を繰り返すという行動は本当に重要で、
失敗する事を本能的に人間は避けるのだが、この失敗を誰よりも多くして、
改善してきた人ほど最終的には成功している。
なんでも怖がらずにまずは行動して失敗して、さらに改善して行動する。
単純だがこれが成功への一番の近道だ。
■単純だからこそ難しい
僕もそうだが新しい事にチャレンジするのは、そのたびにパワーがいるし疲れる。
できれば楽したい。
今の状況を壊したくない。
でも、現状維持では退化している事と同じで、10年後20年後先を見た時に
どっちが楽をしているかというと、明らかに挑戦し続けた人の方が素敵な人生を送っている。
本質を見極めてどう行動する事が正しいのか?
なにかに直面した時に「どっちが自分が成長できるだろう」と問いかけてみてほしい。
それが、本当に正しい道だと僕は思う。