
世の中で最も時間管理が上手い職業は「専業主婦」という事を知っていますか?
結婚して家でずっと家事をしている人、子供が産まれて家事と子育てを両立している人
会社から育児休暇をもらって家の仕事を期間限定でするようになった人
一度でも経験すると分かるのだが、思っている以上にやる事が多いと最初は感じると思う。
自分の母親を思い出してほしいのだが、
一日の仕事をだいたい午前中に全部終わらせている。
食器を洗ったり、洗濯も家族の人数が多いと3~4回も洗濯機をまわしたり
子供のお弁当を作ったり、買い物に出かけたり、
一つ一つがすごく時間がかかる。
仕事量だけ考えた時に、この量を午前中に集中して終わらせている事がすごいのだ。
だから、外で拘束されて働いているサラリーマンからしたら
ずっと家にいて自由な時間の中でやっていて楽だろうといった印象を持っている人も少なくないのだが
楽そうに見えるその背景には、そうした時間を上手く使っているという事実がある。
今回はなぜ主婦は時間管理が最も上手いと言われているのかについて話していきたいと思う。
■女性は同時並行で仕事ができる
男性と女性の大きな違いの一つとして同時並行で仕事が出来るか出来ないかが挙げられる。
女性はマルチタスク脳と言われるくらい、今目の前で行っている仕事をしながら
別の事を考えて行動に移す事が出来る。
また、人間は一日のうちに集中できる時間が限られていて
だいたい2~3時間くらいしか集中して仕事が出来ない。
その時間の間に仕事を終わらせないと、
時間が経つにつれて子供が返ってきたり、夕飯の準備に追われてしまって
うまく時間が使えなくなってしまうから午前中に集中して終わらさざるを得ない状況なのだ。
逆に男性はそうした同時並行で仕事をする事が苦手で、
食器洗いをしていたら食器洗い、洗濯をしていたら洗濯と一つ一つ作業が区切られてしまう。
実際に同じ仕事をさせたとしたら、圧倒的に女性の方が仕事を終えるスピードが速いだろう。
もともと備わっている能力にプラスして、主婦は毎日やるべき事が決まっているから
1年後2年後には作業がルーチン化されてくる。
そうなってくると、何も考えなくても身体が勝手に動いてくれる為
作業の質や効率を落とさずに膨大な家事をこなす事が出来るようになる。
その状態になってしまえば、家事をしながらさらに別の事に思考を巡らせながら
いろんな事に挑戦できるようになる。
主婦で副業が成功している人はこうした背景があるのだ。
■ルーチン化出来る部分と出来ない部分を分ける
主婦のように毎日同じ事を繰り返す作業を「午前中にやりきる」と決めている方法を真似して
仕事でも毎日深く考えなくても身体が勝手に動いてくれるような
ルーチン作業する時間を作ってしまう。
そうすると、その時間を利用して別の事を考えて
さらなる仕事の効率化を図ったり、新しいアイデアを生み出す時間に使えば
今よりも質の高い仕事が出来るようになる。
最初にも説明したように、人間が集中できる時間は限られている。
その限られた時間を上手く活用できるか出来ないかで周りとの差が生まれる。
毎日の移動時間をどんな事に活用するか
ルーチン化した時間で何を考えるか
集中できる時間を作れているか作れていないか
そうした時間の有効活用を主婦の仕事のやり方から学ぶ事は
今の自分をさらに成長させてくれるきっかけになる。
今まで家事をした事がない男性は、一度休日を返上してでも
徹底的に奥さんの仕事を真似してみると新しい発見に繋がるかもしれない。