
芸術に対して関心があまり無い日本では絵を売る事が難しい。
海外であれば絵を家に飾る習慣があり
肩書を気にしない為、自分が気に入れば路上で描いている無名の画家の絵をその場で購入したりする。
日本では路上でパフォーマンスしている画家の姿を見る事はほとんどないと思う。
たまに似顔絵を描いている人を見かけるくらいだ。
また、どれだけ画力があり上手い画家でも、その場で購入する人は滅多にいないのが現状。
日本人は肩書を気にする傾向がある為
有名な画家の展示会などでようやく売れたり絵の依頼が来るから
絵を描くだけで生活していく事ができる画家はほんの一握りしかいない。
だが、おそらく今がどの時代からみても画家が評価されやすい時代になっている。
SNSが普及して自分の作品を見てもらうツールがたくさんあり、
わざわざ個展を開かなくても、不特定多数の人たちに配信できるこの世の中はチャンスに溢れている。
英語が得意な人であれば、日本にいながら海外にパトロンを作る事もできるかもしれない。
それでも、日本だけにターゲットを絞って画家として活動するとなると
そのチャンスは激減してしまう。
じゃあどうやって画家としての仕事を得ていけばいいのか。
どのようにしてアピールしていけばいいのか。
これから日本で絵を売る為に出来る事をまとめてみた。
■SNSを育てる
今の時代SNSは苦手なんて言ってられない。
どの企業も個人もSNSを利用していて、実際にそれが利益を生んでいる。
なぜ苦手なんて言っていられないかというと
SNSは無料で全世界に発信できる効果的な宣伝ツールだからだ。
時代の流れと共にどんどん新しいツールで出てくる為
その度にその流れについていかなくてはならないが
今あるSNSはおそらくあと数年は効果は落ちないだろう。
ツイッター、フェイスブック、インスタグラムが代表的なツールであり
これらは一見同じように見えるが用途が全く違う。
上手く使い分ける事で独自の宣伝ツールとして使うことができるのだ。
また、この3つに共通しているのがフォローとフォロワーがある事。
フェイスブックは友達といった形になるが、
いかに自分にとって必要なフォロワー(友達)を集める事ができるかが重要になってくる。
フォロワーがいなければ、配信しても見てくれる人はごくわずか。
いかに見てくれる人にとって有益な情報を提供するかが大切だ。
むやみやたらにフォロワーを集めるのではない。
量より質が高ければ、十分自分自身を応援してくれる人が拡散してくれるようになる。
時間はかかるが毎日少しずつ育てていく事で後々に繋がる事は間違いない。
■ブログは最強ツール
SNSはもしかしたら新しいツールが出てくる事でどんどん衰退していく可能性がある。
分かりやすい例がミクシィだ。
一時期すごく流行ったが、ある事をきっかけに今ではほとんどしている人はいない。
その代わりにツイッターやフェイスブックのユーザー数が伸びていった。
今現在は、インスタグラムの登場によりフェイスブックの人気が落ち始めている。
こうした時代の流れによって変わっていくSNSとは違い
ブログは個人メディアとしては最強ツールになる。
しっかりと自分の考えを長文で伝える事ができ、
SEO対策も行っていけばPV数も確保できるようになる。
文字や画像、動画など視覚的効果によって人に与える影響は大きい。
そもそも、ブログはSNSが出来る前から存在していて
未だにその人気は衰えない。
「アメーバブログ」や「はてなブロ」グなど、無料でブログを作成できる会社も数多くあり
初心者でも簡単に始めやすくなっている。
それだけ世の中に普及しているという事は「競争率も高い」という事だ。
だが、幸か不幸かブログをしっかりとした知識を持って運営している人は意外と少ない。
ただ単にWEB上で自分自身の日記を描いているだけになっているのだ。
よくアフィリエイトなどで稼ぐといった話があるが、僕が言っているのはその類のものではない。
良いコンテンツを提供し続けるブログはたくさんのPV数を集め
それが自分の絵を買ってくれるお客様になる導線をしっかりと作る事ができる。
それにはかなりの努力が必要だが、しっかりと学んでいけばそこから集客する方法はかなり現実的だ。
■画家はライブ感を提供しやすい
YOUTUBEのような動画配信は今は当たり前。
ユーチューバーという職業ができるくらい世の中に必要なものになっている。
この動画を利用しないのは勿体ない。
静止画よりも動画の方が情報量が多い分伝わるものはたくさんある。
自分の創作過程を早送りで見せる動画も去年はかなり流行った。
今年はそれにプラスでライブ感を出せば、もっと効果的な宣伝になるのではないかと思っている。
これだけいろんな情報や動画が蔓延している中で
一般ユーザーが求めているものは「特別感」だと思う。
「今しか見れない」「今を逃したら二度と見る事ができない」
そんな「特別感」を演出する事が出来て、なおかつ定期的に配信できるチャンネルがあれば
地道に育ててきたSNSやブログと連動させて、新たなファンを作る事ができる。
ユーストリームのようなリアルタイムで動画を配信し
そこで、来週どこどこで路上パフォーマンスをするなど
その時にしか得られない情報を提供し、身近に会いに行ける画家といった感じで
AKBに似たような特別感を得る事が出来れば
少しずつではあるがファンが増えていくのではないかと思う。
■すべてを連動させて初めて機能する
今挙げたブログ、フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、動画は
全てを連動させてこそ拡散力をアップさせる事ができる。
基本的にはブログを中心に宣伝をしていく形になるのだが
こうした自身の宣伝する媒体はたくさんあるに越したことはない。
個展を開く時にも、全ての媒体から告知する事で人が集まり
以前からあなたの事を知っている人たちが集まる事で
原画が売れる可能性も高くなるだろう。
ネットショップで自身の絵に関連する商品を売る時でも、こうした拡散力がある媒体を利用すれば
それだけ安定した収益に繋がる可能性が高くなる。
全て定期的に更新していく手間はあるが、その手間を惜しまず
地道に拡散力を上げていく事が出来れば
今の日本でも成功する可能性が高まるかもしれない。
それぞれの正しく運用する方法を話していくと膨大な量になるので
それはまた別の機会で記事にしていこうと思う。
※絵を描いて収入を得られる仕事(サービス)についてまとめた記事はコチラ
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