
自分の夢や希望、目標、価値観、死生観、生き方
いろんな事を考えながら誰もが生きている。
理想と現実とのギャップにストレスを抱えている人もいれば
思い通りの人生を歩んでいる人もいる。
僕自身、うまくいっている事よりも思い通りにいかない事の方が多くて
それを不幸だと思うような時期もあった。
夢や希望を追い求めて未来にだけ目を向けて理想論ばかり口にして
それを周りに分かってもらいたくて、自分が正しいんだと周りの人に強要していた時代は
ただただ空回りをしていたような気がする。
今この瞬間が未来を創るのに、本当に大切な今に目を向けられなくて
自己主張の塊でいるうちは、何をしてもうまくいかなかった。
いろんな歯車が回り始めたのは、そんな今を大切に生きる事に気付いた時だった。
■人は感情でしか動かない
どれだけ良い言葉を言っても、どれだけ話を聴いているように振る舞っても
そこに感情が無ければ相手には何も届かない。
上辺だけの言葉を使って正論で相手に理解してもらおうとしても
普段の自分の行動が伴っていなければ説得力も無いし感情が言葉に乗らない。
話を聴いていても、相手が話している間に次自分が話す内容を考えていると
本当の意味で相手の話を聴いていない事は自然と伝わり
結局相手との意思疎通や信頼関係が生まれないままになってしまう。
恋人で付き合いだした頃は、相手の事を理解したくて自分が興味が無い話でも
一生懸命理解しようと話を聴いて共感しようと努力する。
だから、その気持ちが相手にも伝わって良い関係が保てるし
お互いに共に感じ合う力(共感力)が高まっているからマイナスな要素が生まれない。
でも時間が経つとその共感力が薄れてきて、
まるで縄張り争いをするかのように自己主張が強くなる。
相手の話を理解しようとせず、逆に自分の話を理解してもらおうとばかりするから
一方通行のコミュニケーションになってしまって思い通りにいかない状態になる。
もともと、コミュニケーションの方法を知っていて経験しているのにも関わらず
いつの間にかそれを忘れてしまって、共感する気持ちが無くなるからうまくいかない。
人は感情でしか動かないから、その感情を無視した行動を取ると
歯車が噛み合わなくなってしまうのは必然なのに
なぜかそこから目を背けて生きていく選択をしてしまうのだ。
■相手の話を聴いて共感する気持ちに気付く
何もかもがうまくいかなくて、気持ちだけが焦って疲れが溜まっていた時期に
人生で初めて交通事故を起こした。
あと数十センチずれていたら正面衝突して、もしかしたら死んでいたかもしれない
現実に直面した事で生きる事と死ぬ事について真剣に考えるようになった。
幸いにも車が傷ついただけで誰も傷つく事は無かった為、
自分の運の良さに感謝すると同時に、この事故の経験から学ぶ事はたくさんあり
もし明日生きられなかったら?
今日命が無くなってしまった時に今しているこの行動は後悔しないか?
そんな一日一日を噛みしめながら、今この一瞬を大切に生きなければならない事に気付けたのは
本当に不幸中の幸いだと感じる。
目の前の大切な人を傷つけるような一日にしないように
相手に心をまっすぐ向ければ、相手も自分に対してまっすぐ心を向けてくれるようになる。
その状態になるには時間がかかるかもしれないが
言葉にして行動で示すことで気持ちが伝わることが実感できるようになった。
相手を認めて自分も認めてあげる。
それが当たり前になれば多くの人が人生の成功者に近づく事が出来るのではないだろうか。