
統計学や科学で解明されている事は
誰かの経験やスピリチュアルな事よりも説得力が高い。
それは膨大な情報の中からいろんなパターンで実験を行い
そこから緻密に割り出される統計という形の数字を導き出すからだ。
人の心理はこうした研究結果から様々なケースにおいての答えが存在していて
それを知っていれば、目標に対して達成するまでの道のりや
ダメだった時に方向転換するタイミングなどにも役立ち
無駄な時間や行動をしなくてもいいようになる。
今回はそんな科学から役立ついくつかの情報を紹介したいと思う。
■人を説得する回数によって導き出された数字
人が説得される確率というのは回数を変える事によってコントロールできる事が分かっている。
じゃあどのように回数を重ねる事によって説得力を上げる事が出来るのかというと
営業など誰かに自分の考えを理解してほしい時に
2~3回の説得を試みた場合、説得に応じる人はだいたい46%くらいになり、
さらに回数を繰り返して10回の説得を試みた場合はなんと82%まで上がった。
この事から分かるように、人を説得しようと思ったら回数を重ねた方が
相手の首を縦に振る確率が上がる事が分かる。
でも、回数を重ねる事は相手に不快な気持ちにさせてしまうんじゃないかと感じる人も多いと思う。
その場合、営業をした事がある人やされた事がある人なら経験した事があると思うが
毎回同じ言葉、同じトーンで話されると「その話は前も聞いたよ・・・」と嫌気がさしてしまうのだが
別の言葉や言い回し、違ったトーンで話されると同じ話をされていないように感じる。
なので、相手を説得させたいと思った時は
回数を10回繰り返して、その内容は毎回違った言葉や言い回しや表現を10パターン作れば
82%の確率で相手を説得できるようになるという事になる。
■頻度で相手の感情をコントロールする
人が誰かに好意を抱くのは、その人の情報にどれくらいの頻度で
触れているかによって変わってくる事がわかっている。
例えば、好かれたい人がいたらなるべくその人と会話をする頻度を上げてみたり
距離を近くする為に触れられるようであれば触れてみたり
何か物をプレゼントする時も、大きい物を一回プレゼントするより
小さい物をこまめに回数を重ねてプレゼントしてみるなど
相手に意識してもらえるような行動を繰り返してみる。
この繰り返しによって相手から好意を引き出す事が出来るようになる。
ここで重要なのが、一回にたくさん時間を使うのではなく
細かく時間を区切りながら回数を重ねるという事が大切。
好かれたい相手がいそがしい人とかの場合
一回一回が長いと相手から面倒臭いと思われてしまう可能性がある。
だが、どれだけいそがしい人でも1分2分の時間を捻出できない人なんていない。
その回数を重ねて相手から好印象を持ってもらう事に成功すれば
好きな相手に振り向いてもらったり、上司に気に入ってもらって出世する確率が上がるのだ。
■基準を使って印象を良くする
一般的な感覚として物の価値など、よほどズレた人でない限り
高い安いといった目安を誰もが持っている。
そうした基準を利用して、相手に対する印象を良くする方法がある。
例えば自分が身につける物で考えた時に
服やバックや時計は多くの人が一度は奮発して高級な物を持っている。
でも、ペンケースや帽子、キーホルダーなどの小物で
数万円もする物を持っている人は少ない。
こうした払う金額は数万円くらいで一般的な基準よりも高い小物を持っているだけで
すごい人に見られる傾向にある。
それによっていつも使っている服やバック、時計がリーズナブルな物ばかり持っていたとしても
誰も買わないような金額の小物を持っているだけで
服やバックや時計も高級な物なんじゃないかというイメージで見られる。
他の人があまりお金をかけない物にお金をかける人は
全ステータスを上げる効果があるのだ。
自分をよりすごい人に魅せたいと思っている人は、
こうしたテクニックを使うといいかもしれない。
科学的に解明されている知識を持つことは
普段の生活をより良くする事に繋がる。
インターネットで調べればいくらでこうした情報は手に入る時代に
ちょっとした隙間の時間を利用して、毎日一つでも有益な情報を積み重ねていけば
1年先、2年先の人生は大きく良い方向に進んで行くだろう。