
子供にとってお絵描きは生まれて初めて
言葉や表情、身振り手振り以外でアウトプットする自己表現。
ただ線を乱雑に描いているように見えて
そこには子供なりに伝えたいメッセージがたくさん込められている。
そうした自己表現は子供の成長に大きく関わってくる為
1日1回お絵描きをする事で得られる3つの効果についてまとめていきたいと思う。
■脳の発達に役立つ
子供にとって道具を使う行動は脳にとても良い刺激を与える。
指や腕を動かすことは、最初は難しくて繊細な動きが要求される。
それを幼い頃から経験する事で指や腕を自分が思っている通りにコントロールする方法を学ぶ事で
文字や図形の理解が早くなるとも言われている。
また、言葉や身振り手振りがうまく出来ない段階から
絵を描く習慣を身につける事で、想像力や表現力が増すとも言われいてる。
言葉や身振り手振りでは自由に相手に伝わらないことも多いが
絵はただ思った通りに動かしてアウトプットするだけ。
何度も何度も繰り返す事で同じように見える線も
いつのまにか丸や三角になったり、人の顔、目、口といった表現が自然に出来るようになる。
非言語で相手に伝える方法を身につけると
コミュニケーション能力の向上にも繋がる。
人と話す際も言葉で表現するだけでなく、頭のなかでイメージを浮かべながら話せるようになり
自分にしか見えない映像を見ながら喋ることで
考えながら脳で言葉を選んで話すのではなく心で話す事が出来るから
相手に伝わりやすい表現力を持った人に成長するのだ。
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■感覚が研ぎ澄まされる
絵を描くと視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚などあらゆる感覚を無意識のうちに使っている。
味覚や嗅覚?と思うかもしれないが
食べ物の絵を描いている時、自分がイメージした料理の匂いや味を思い出しながら描いている。
単純にクレヨンやペンを持って無機物なものを描いているように見えて
イメージの世界で具現化させているのだ。
そうした想像を繰り返すと実際の物とイメージの物の境界線が無くなり
目の前に無かったとしても目の前にあるかのようにイメージできる感覚が研ぎ澄まされていくようになる。
絵を描く事は自分自身の内面と向き合う作業でもある。
人は自分自身の事を知っているようで知らない事が多く、日常生活で自分と向き合おうとしても難しい。
でも、絵を描くことで簡単に自分と向き合う時間をつくることが出来る。
周りを観察する力が身につくと共に感受性も豊かになり
自分自身の心の安定や周りの人への配慮も出来るようになるのだ。
■誰にも負けない発想力が身につく
絵が少しずつ思い通りに描けるようになってくると
次は目の前にあるものを立体で認識できるようになる。
立体で見えるという事は「見えない部分にも目を向ける」という事。
実際に見えている部分だけじゃなくて「見えない部分はどうなっているんだろう?」と
疑問に感じて想像する作業をするだけで自然に発想力が育まれる。
絵を描く事に慣れてくると、目の前に描くものがなくても
想像しながら自分の頭の中にある自由な世界を形に出来るようになり
普段見ているものだけじゃなく、様々な視点から物事を繋ぎ合わせる事で
新しいアイデアを生み出すきっかけを作れるようになる。
そうした発想力や想像力、感受性といった能力を伸ばすお絵描きは
幼い頃から習慣化する事で様々な分野で才能を発揮できる可能性を秘めている。
絵を楽しく描きながら学んでいく。
それは子供の成長に大きな影響を与えるだろう。
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