
自分の行動や言動は自分が思っている以上に周りに影響を与えている。
無意識のうちに行っている何気ない行動によって人を喜ばせている時もあれば
人を傷つけてしまっている時もある。
人と人とのつながりによって成り立っている社会において
自分の行動や言動は意識しなければ、人を傷つける武器にもなるし、守る盾になる事もあるのだ。
そんな人の行動において、人に伝染しやすい行動がある研究によってわかっている。
それは、「あくび」「不機嫌」「笑顔」の3つの行動だ。
あくびはそれほど影響はないかもしれないが、不機嫌と笑顔は簡単に人に伝染するし
簡単にその場の空気を変えることが出来る。
普段意識していないだけで、良い雰囲気も悪い雰囲気も自分次第なのだ。
■不機嫌は空気が重くなる
子供の頃、家に帰ると母親の機嫌によって家の雰囲気が明るくなったり暗くなった記憶はないだろうか。
結婚して夫婦になって、相手の機嫌によって家の中の空気が重くなった経験はないだろうか。
人の感覚はものすごく敏感にできていて、
家に入った瞬間に「なんかいつもより空気が重いな」と感じることがある。
その感覚はあながち間違っていなくて、実際に家に入って相手に話しかけてみると
怒っていたり、不機嫌であることが多い。
それは職場でも同じで、同じ空間に一人でもあきらかに不機嫌な人がいるだけで
空気が重くなり、一気に仕事がやりにくくなる。
それが、会社の上司であったり影響力がある人だと尚更だ。
職場の雰囲気は多数が作っているのではなく、いつでも少数によって作られている。
自分では意識していなくても、もしかしたら周りの人は敏感に察知しているから
自分自身が悪い雰囲気を作ってしまっている元凶なのではないかといつも意識しなければならない。
■笑顔は周りを明るくする
不機嫌とは逆に、笑顔は周りの人をさらに笑顔にする効果がある。
不機嫌な人が複数人いたとしても、底抜けに明るく笑顔で周りの人達を元気にする人が1人でもいれば
その場の雰囲気は一変するのだ。
職場の中で「この人がいたら雰囲気が明るくなる」という人が1人はいると思う。
いつでもどんな時でも同じテンションでいてくれる。
それが安心感に繋がり多くの人の心の支えになる事だってあるのだ。
そしてそれは特別な誰かがなれるのではなくて、
笑顔が作れる人であれば誰にでもなれる。
常に笑顔で周りを笑顔にしている人を攻撃する人はいない。
笑顔を振りまく事は多くの人に幸せを振りまいているのと同じで
それは不機嫌な人ですら、つられて笑顔になり幸せな気持ちにさせる効果がある。
笑顔は最強なのだ。
だから、良い雰囲気は自ら作りだすことが出来ると知っていれば
あとはそれを実践するだけでいい。
難しい事は何もなくて、ただ単にいつも笑顔で周りに幸せを与える存在になる。
それだけで自分の環境はいくらでも変えられるという事を覚えていてほしい。