
ボーイスカウトという団体があるのをご存知ですか?
ボーイスカウトとは青少年育成を目指した世界的な社会教育運動と言われていて、
野外活動などを通じて集団の中での協調性やリーダーシップ、
様々な知識を学ぶ場として日本でも13万人もの人たちが加入している団体です。
それに僕も小学校1年生~6年生の6年間入っていました。
月に2~3回くらいのペースで活動するのですが、
そこで学んだ事は今でもかけがえのない財産になっているのでお伝えしていこうと思う。
■子供の時に経験するから意味がある
入団した当初は活動に行くのが嫌で仕方なかった。
なぜなら貴重な休みが募金活動、キャンプ、レクリエーションなどで一日つぶれてしまうからだ。
でも6年間もしていると、その中で友達が増えていき、
課題をクリアしていくと専用のバッジがもらえたり、
年齢が上がっていくと、それに合わせて役割が与えられたり、
日常では経験できない事も多く、楽しく活動が出来るようになっていった。
キャンプでは自分たちでテントを張って、電気などもないのでランタンを使ったり
懐中電灯で広く照らすように工夫したりと、
物の見方をいろんな方向から考える訓練を楽しみながら学ぶ事ができる。
絶対にほどけないロープの結び方や川で魚を捕まえる方法
山道の歩き方、自然の美しさ、自分たちで一生懸命作ったご飯を外で食べる美味しさ
今思い返しても本当に貴重な体験ばかりをしていた。
■危険な体験
様々な経験をさせてもらう中で、一度だけすごく危険な体験をした事がある。
その日は山登りをする日だった。天気も良くて夏の日差しが熱かったのを覚えている。
いつも大人が事前に下見をして安全なルートで山登りする為
危険な場所は基本的には無いはずだった。
いつものように大人と子供が2列で山道をはしゃぎながら歩いていると
漫画で見るような蜂の大群に襲われたのだ。
「ドングリ蜂」という蜂が木の根っこ部分に巣を作っていて
大人が事前に歩いた時は大丈夫だったのだが
僕たちが歩いた時にだけなぜか襲ってきた。
おそらく子供の集団で騒がしかったから刺激してしまったんだと思う。
一気に蜂が飛び出してきて、そこにいた全員を刺し始めた。
もはや恐怖でしかない。
僕はその時母親が近くにいて、とにかくうずくまって頭を隠しながら動かないよう言われていた。
母親も僕の心配をしながら動かないようにしている。
その場にいた全員がうずくまりながら、終始「イタッ」「刺された」などの声が飛び交っていて
何名か全速力で走って逃げる子供もいたが、それでも刺されていた。
とにかく、蜂が大人しくなるのを何十分も待つしかなかった。
蜂が頭上を飛ぶ音が落ち着いてきたタイミングで、
少しずつ蜂を刺激しないようにほふく前進で移動していく。
何十分もかけてそのエリアから離れると運良く僕は刺されずにその場を脱出する事ができた。
僕以外は全員刺されていた(母親も)ので、刺されていないのは奇跡だった。
でも、周りの大人の人たちのフォローが無ければパニックになって刺されていたと思う。
今では笑い話だが、その時は山登りが怖くて嫌いになってしまった。
■ボーイスカウトで得られる財産
そんな経験をしたことがあるボーイスカウトだが
基本的には安全な体験ばかりできるので安心してほしい。
ボースカウトのメリットは
・普段できない初めての体験ができる
・大人と一緒に行動する事で真似できる
・リーダーを経験することができる
この3点だと思う。
実社会に出てから必要な要素を子供時代に経験する事ができるのだ。
初めての体験で自分で考えて行動する力を養う事ができ、
大人と一緒に行動する事で誰かの真似をしたり教えてもらう楽しさや
年齢関係なく付き合うコミュニケーション能力が身に付けることができる。
(僕はそれでもコミュニケーションは苦手だったが・・・)
リーダーを経験する事で集団をまとめる能力を身につけることができる。
もし子供が出来ていろんな経験をさせてあげたいと思っている人がいたら
ボースカウトに入団することをおすすめする。
親も一緒に同行して学ぶ事ができ、子供とのコミュニケーションの時間が増えたり
人生で重要な事を子供時代に学ぶ事ができるからだ。
ちなみに、統計で宇宙飛行士300人いる中で200人はボーイスカウト経験者という数字が過去にあった。
これだけみても、後の人生に大きな影響を与える事は間違いないと思う。
子供がいる人はもちろん、これから子供が出来た際は検討してみてください。