
日本で「芸術」という文化を創る為に日々活動しているが
まだまだ長い道のりの序盤でしか過ぎないし、難しい問題が山ほどある。
それは会社として影響力や拡散力が備わっていないのはもちろん
国としての教育問題にまで踏み込んでいく必要があるからだ。
今の日本の現状とこれから段階を追ってやならなくてはならない事について簡単にまとめてみた。
■芸術への関心の普及
日本の芸術への関心は他の国から比べると低い。
いろんな原因があるが、絵を家で飾る習慣が無い事が問題だ。
芸術=贅沢品
芸術=高価
芸術=未知の世界
こうした印象を持っている人がたくさんいる。
まずは、この敷居の高さをどうにかしなければいけない。
国民全体の意識レベルを変える必要があるから、どうしても時間がかかってしまう。
現在、ロココロという絵画インテリアを販売しながら
いろんな形でその意識を変えていけるような取り組みをしている。
これに関しては、これからも継続して長い目で見ながら少しずつ改善していきたいと思っている。
■日本の教育の問題
日本では小学校、中学校、高校と美術の授業があったと思う。
水彩画を描いたり、デッサンをする事で芸術に触れる環境は幼い頃からあったと思うが
日本の方針としてもしかしたら学校の授業で美術が無くなってしまうかもしれないという情報を知った。
そもそも美術の授業数は他の科目に比べて少ないのにも関わらず
完全に無くなってしまうとなると、日本で芸術に関して学ぶ場所が無くなってしまう。
これはかなり問題だ。
海外では幼い頃から芸術の教育をしっかり行っている。
美術館へ足を運び「絵画の見方」「芸術の見方」について教えられる環境があるから
きちんとした知識を持って芸術の良し悪しを判断できる人達ばかりなのだ。
その環境が「感性」という表現力の豊かさや個性を生み出している大きな要因となっている。
日本でそんな教育を受けたことがあるだろうか?
美術館に行っても、絵の見方、絵の知識が無いから「なんとなく見ているだけ」になっている。
楽しみ方が分からないのだ。
芸術の関心を高くする為には、国としての教育の方針から変えていかなければならない。
その働きかけをする為にも会社を大きくして影響力を与えられるくらいの実績を作る必要がある。
■画家という職業の確立
「画家」という職業は日本では本当に珍しい。
自分の周りに画家として絵を描いているだけで生活している人がどれだけいるだろうか?
いろんな職業がある中でも、収入を得る事が難しい分野である事は今の現状だとかなり難しい。
それは、先程からずっと言っている日本の芸術への関心の低さが大きな原因となっている。
日本全体がもっと芸術の知識があって、関心があって、絵を飾る習慣や携わる環境があれば
画家という職業が成り立ちやすくなるだろう。
だが、それを実現する為にはかなりの時間が必要になってくる。
その芸術の普及をしながら同時並行で、画家の方々へ仕事を提供していければと思っている。
いろんな会社からの依頼をニーズに合った画家の方々へ分配する事で
わざわざ画家本人が仕事を取りにいかなくても提供できる会社があれば
安定した収入を得られる画家の方が増えてくるのではないかと思っている。
その為には多くの画家の方々と信頼関係を築き、様々な企業との窓口にならなくてはならない。
現在は数十名の画家の方々と共に芸術の普及にご協力いただいているが
今後は様々な仕事を提供すると共に、活動の場を広げるイベントなどを開催していきたい。
■道のりは険しい
習慣や文化を変えるのは本当に難しい事だと思っている。
だが、今挙げた内容を一つ一つ解決していく事で10年後20年後の未来が変わってくる。
画家という職業が当たり前
家に絵を飾るのが当たり前
芸術の教育が行き届いていているのが当たり前
そんな世の中にしていけるようにこれからも頑張っていきたいと思う。