すしざんまい社長(木村 清)に学ぶ経営の本質

おなじみの両手を前に出したポーズで有名な

「すしざんまい」の木村清社長を知っている人はたくさんいると思う。

 

マグロのせりで毎年話題を集めていて

世間の印象は賛否両論分かれているかもしれないが

木村社長の経歴や経営に対する姿勢を知らない人は多い。

実際に知ると「そんなにすごい社長なの!?」と驚いてしまうくらい

様々な能力に長けた人だ。

木村社長から学べる事はたくさんあるので今回記事にまとめる事にした。

 

■人並み以上の能力

1952年に生まれ、中学を卒業したらすぐに自衛隊に入隊。

パイロットになりたいという目標を目指して

毎日腕立て1000回するなど苛酷な訓練にも耐えた。

その苛酷な状況で備わったのか、もとからそういう能力があったのかはわからないが

当時から集中力と記憶力は人並み以上にすごかったという。

常に死を想定する訓練の中で、瞬時に判断する集中力や記憶力は

後の経営にも影響を与える事になる。

 

自衛隊を退官してからは、いろいろ紆余曲折ありながらも自分で商売を始めた。

持ち前の記憶力で電話帳やスケジュール帳を持った事がなかったという。

何百人と言う名前と住所と電話番号を全て頭の中に入っていたというから驚きだ。

外国に仕事で行っても3日もいれば現地の言葉を喋れるようになるとも言っていた。

本当に?と思うが、学生時代は5教科全てで学年トップだったり、

本も一度読めばすべて頭に入って読み返す必要がなかったり、

とにかく何かを覚える時の集中力と記憶力がすごかった。

自衛隊

■良い時も悪い時も攻めの姿勢

自衛隊の後に一度大学の通信教育課程を受けるのだが、

その時に経験したアルバイトの一つで水産会社での冷凍食品の営業が

今のすしざんまいのきっかけになっている。

納品をする際に、倉庫が散らかっていたのを整理整頓したら

取引先に喜ばれて個人的に気に入られるようになり、商品を買ってくれるようになった。

その経験から商売をする事へ興味を持ち、

様々な事業をしていくようになる。

 

バブルの崩壊で経営危機に陥るなど、順風満帆とはいかなかったが

その逆境をバネに300万円を元手に「喜よ寿司」を開店。

それが今のすしざんまいだ。

 

そこからは、誰もが知るお寿司チェーン店として全国に名を轟かせている。

くら寿司やスシローなど競合がどんどん出てくる中、生き残っている事自体すごいのだが

年々事業を拡大しているから驚きだ。

目標は売上1000億円を目指しているのだという。

寿司

■原理原則を理解している

そんな敏腕経営者の木村清社長は

経営を始めてからも、簿記などは特別勉強をしたことがなかったが

決算書は5分で理解する事ができる。

経理担当が何カ月もかかり提出した決算書を5分間眺めて

いくつか間違っていると指摘した。

最初、経理担当はそんな一瞬で間違いなどわかるはずがないと思ったらしいが

実際にその指摘された部分を再度確認してみると

本当に間違っている事に気付いた。

 

木村社長いわく、数字だけを見ているとそんな一瞬で間違いなんかには気付かない。

現場を見て、実際に仕事をして感じている数字の感覚があるから

決算書を見てもなんとなく違いに気付くのだという。

どれくらい利益が出ているのか、在庫はどれくらいあるのか、

実際の感覚と提出された数字に違和感があるから

もっと利益が出ているはずなのに・・・在庫はもっとあるはずなのに・・・といった疑問が

頭の中の現場の映像と数字を見比べた時に間違っていると気付く事ができる。

 

一見複雑な決算書などの書類関係も、原理原則を理解して見てみると

そんなに難しいものではないと木村清社長は言っている。

 

もし、現場も知らずにふんぞり返っている経営者がいれば

是非、木村清社長の姿勢を真似してほしいと思う。

現場にこそお客様を喜ばせるきっかけがあり、成長できるチャンスがある。

頭ではなく体で感じる経営は、どの時代であったとしても必要だろう。

 

誰にも真似できない能力を持っている木村清社長だが、

誰よりも前向きにいろんな事に挑戦し、戦い続けてきた結果が今に繋がっている事は間違いない。

努力なくして今の成功はありえなかったと言える。

そんな姿勢を見習って自分自身の行動をもう一度見つめ直してみると

見えるものがたくさんあるかもしれない。