画家に会って話す事で勉強なる事がたくさんある

つい先日「髙橋重幸さん」という画家に会ってきた。

僕はよくギャラリー向井というギャラリーに出入りしているのだが、

そこで個展をしていて偶然出会った画家さんだ。

 

水彩画展をされていたのだが、本当に技術がすごい。

普段は人物画をよく描かれているそうなのだが

今回はコーヒーミルをモチーフにした静物画を中心に展示していた。

表現力やデッサン力、絵が分からない人が見ても上手いと思うだろう。

 

髙橋さんと数時間話していて、彼の考え方やこれからのビジョンが面白かったので記事にしてみる事にした。

 

■水彩画の表現の仕方

今回静物画が多かったのだが、一部人物がも飾られてあり、

その内の1点がすごく気に入ってしまった。

水彩画なのに油絵のような重厚感があり、人の感情がその場にいて伝わるかのような存在感がある。

その絵を描く工程も見させてもらったが、何回も塗り重ねながら少しずつ完成していく様子が見ていて勉強になった。

 

静物画では物の存在感と共に、その場にある雰囲気や空気感、

背景のようなものをバックの色合いや描き方によって表現している。

なかなか、言葉で伝えるのは難しいのだが

彼が描く静物も人物も、感情や何か見えない空気感のようなものが自然と伝わるのだ。

水彩絵の具

■若手の画家のプロモーション活動もしている

若手の画家を売り出していくプロモーションも手掛けていて

実際に彼がプロモーションした画家が有名な賞を取るなど確かな実績を上げている。

自身も画家をしながら若手の画家のプロモーションをしている人は本当に珍しいと思う。

 

よくある話で「3050万くらいで海外の有名な場所で個展を開かないか」といった

声をかけてくる企業がたくさんある。

若手の頃はその上手い話に魅力を感じて自費で払って

海外の有名な場所で個展を開く事で自分の実績としてしまう人もいるそうだが

実際はそんなにたいしたことのない場所での個展だったりする。

 

そんなプロモーションをしてくるような企業は信用しない方がいい。

無料という話は絶対に無いが、それよりも安価で確実な方法を彼は実践している。

個人でそうした活動をしている人は今まで聞いたことがないし

おそらく日本ではほとんどいないんじゃないかと思う。

 

これからも髙橋さんの活動には注目していきたい。

正しい知識を身につける

■日本の芸術の未来

日本の芸術の環境はどんどん悪くなっている。

それは教育という分部で、日本の学校の教科から美術がなくなってしまったり

専属の美術の先生を置かない方向性に進んでいるからだ。

 

今までも芸術に対して正しい見方が出来るような教育をしてこなかったのに、

学校という場で美術がなくってしまえば、それこそ学ぶ場所がなくなってしまう。

 

海外では教育の文化が日本と全然違う。

小さいころから学校で正しい絵の見方を学んで、美術館などでも正しい説明を受けて成長していく。

絵を描かない人でも良し悪しが分かるし、日常に芸術が溢れている環境だから目が肥えた人ばかりだ。

 

見る人のレベルが高いから画家のレベルも上がるし、芸術的感性に溢れた人達ばかりになる。

そんな文化がしっかりと根付いているからこそ、豊かな生活や心が育まれていくのだ。

 

それを日本は無くしてしまう方向性に進んでいるというのは大問題だと思う。

これから10年の間に髙橋さんも僕自身も芸術という分野で仕事をしている以上見逃せない課題だ。

 

そうした話をしているとあっと言う間に時間が過ぎてしまった。

第一線で画家としてもプロモーションをしていく事にしても活躍している彼と話せた事は本当に良かった。

この出会いに感謝すると共に、これから自分自身の活動にも活かしていきたいと思う。