優しさが世界を救う ~人と人が繋がる為に~

日本は戦後急激に経済が発達して

世界でもトップを争う経済大国になった。

戦争で唯一原爆を落とされた日本はもう終わったと世界中が感じる中

日本人の真面目さと人を思いやる優しさで

経済的にも精神的にも大きく成長を遂げる事に成功した。

 

これまでも阪神淡路大震災や東北で起きた津波により多くの被害を受けた時

日本人の優しさと勇気に溢れた行動は世界中から称賛されている。

 

誰かの為に自分を犠牲にしてでも助ける

 

そんな優しさは日本人の一番の特徴かもしれない。

だが、経済が発達するにつれて近所付き合いなどが減り

地域でのコミュニケーションがなくなっていった。

人と人との触れ合いが少なくなると

自分のコミュニティ以外の人達が危険な存在へと変わり

経済が発達するにつれて、心の過疎化が進んでいるように感じる。

 

そんな時代だからこそ優しさをダイレクトに感じるようになる。

これからは、精神的な豊かさを求められる時代だ。

 

■お医者さんがいない島

お医者さんがいない島

日本には医者がいない島が存在する。

医者がいないなんて普通考えられないが

内地でも医師不足が深刻化している中

離島や田舎になってくると医者が一人もいない場所は

これからどんどん増えていく傾向にあると考えられる。

 

でもその島では交通事故は1件も起きない。

確率の問題と言われればそこまでだが

島の人たちはそこに住んでいる全員を家族だと思っている。

 

家族を大切にするのは当たり前だから

みんな気を付けて運転する。

他にも病気していないか、体調の悪くないか、顔色はいつもと同じか

普段から全員がコミュニケーションをとっているから

なにか異変に気付くのも早い。

 

昔の日本も周りにいる人たちはみんな家族だった。

地域に一人は頑固おやじがいて

他人でも子供が悪い事をしていたら本気で怒るし

みんなが助け合う温かい空気に包まれていた。

 

それがいつしか他人同士になり

他人だから運転も適当になって交通事故を起こすようになる。

 

今も昔も人と人との付き合いが重要と分かっているが

環境が変わるとここまで変化してしまうのは、とても悲しい事だと思う。

 

■サービスの原点は聴く事から始まる

サービスの原点は聴く事から始まる

僕は昔沖縄のホテルで働いていた事がある。

そこではお客様はもちろん対スタッフとのコミュニケーションについて

多くの事を学ばせてもらった。

 

その学びの中で「良いサービス」と「おせっかい」は紙一重だという事を知った。

こちらが良かれと思って手を差し伸べた事でも

余計なお世話と感じる人は意外とたくさんいる。

 

「明らかに困った顔をしている」人であれば迷わずに行動できるのだが

痒い所に手が届くサービスをしようとして

「明らかに困っていないけれども、きっとこうしてほしいだろう」と予測して動くと

逆に相手にとっては不要な事だったりするのだ。

そんな時は必ず問いかけるようにしている。

「なにかお困りのことはございますか?」

たったその一言で相手は助けを求めやすくなるし、

求めていなければ断る事も出来る。

予測して動く方が良いサービスとそうでないサービスとを見極めるのは非常に難しい。

それには、人の行動を細かく見る洞察力と経験が必要だが

微妙だなと判断した時はストレートに聴いてしまえばいい。

 

それは、ホテルマンの世界だけじゃなく日常でも当てはまめる事ができる。

相手に聴く事はそれだけ相手の事を気にしているという事。

気にされて嫌な気はしないし、その一言だけでも十分なコミュニケーションになる。

 

阿吽の呼吸で言葉を交わさずに分かり合えるのも素敵だが

相手を大切に想う気持ちを持って常に気に掛けるのも素敵な事だと僕は思う。

 

※コミュニケーションについてもっと詳しく勉強したい人はコチラ

 

■心に響く授業

心に響く授業

学校でのイジメ問題はいつの時代も深刻だ。

いじめる方にもいじめられる方にも問題はあるのかもしれないが

いじめられる側に立った人は明らかにいじめる側よりも辛い毎日を過ごしている。

 

ある小学校の先生が、いじめの問題を解決しようと

その状況を言葉で説明するのではなく、「りんご」を用いて説明した事がある。

 

まず、見た目はほとんど同じりんごを2つ用意する。

クラスの生徒全員に協力してもらい2グループに分かれて

片方のりんごには言われて嬉しい言葉を3日間空いた時間があれば言い続ける。

もう片方のりんごには罵倒するような言葉を3日間空いた時間があれば言い続けた。

 

3日後、先生はりんごをナイフで真っ二つに切ると

言われて嬉しい言葉を受け続けたりんごの中身はきれいで美味しそうだった。

一方、罵倒するような言葉を受け続けたりんごの中身は汚くて腐ったような色をしていた。

 

驚いた生徒たちに先生は、いじめの問題をこのりんごに例えて説明した。

 

このりんごと人間はまったく同じで

毎日嬉しい言葉を言われると心が充実して真っすぐ成長していく

でも、毎日辛い思いをしていると心が蝕まれていく。

一見外から見ると見た目は同じだから問題無いように見えるが

心の中はこれだけの差がある。

 

その事実を知った先生のクラスではいじめが無くなったそうだ。

 

小学生だから通用した方法かもしれないが

あらかじめ腐りかけのりんごを用意していたんだろうと思った生徒はたくさんいたと思う。

それでも、言葉だけで「いじめはダメ」とだけ言われるのと

実際に目に見える状態で説明されるのとでは説得力が全然違う。

優しさを持って人と触れ合わなければ、心と体の中はりんごみたいに腐ってしまうと実感したのだ。

 

※いじめやパワハラについて書いた記事はコチラ

 

■優しさは全ての感情の原点

優しさは全ての感情の原点

今挙げた3つの話でも分かるように、優しさを持って接する事は本当に重要な事。

優しさで相手を包み込む時もあれば、優しさで厳しく相手を突き放す時もある。

悲しい時はそばに寄り添ってあげる事もできるし

辛い時は助けてあげる事もできる。

 

全ての感情で優しさを原点に行動出来れば

自分勝手な行動や思いやりのない行動というのは無くなる。

 

それを日本人は本能的に知っているのだが

いざという時にしか発揮されない。

普段から優しさを持って、周りの全ての人に対して同じように行動できれば

本当に素敵な世の中になっていくのではないだろうか。