画家の方々と協力して起業する時のビジネススタイルの構築

ObeOlys & co(オーブオリースアンドカンパニー)では

「ロココロ」という複製画を用いたインテリアを販売している。

ビジネススタイルとしては、単純に物販をしているように思われるが

このインテリアを販売している目的は別にある。

それは、「芸術家支援」と「芸術の普及」という2点である。

どの企業も経営理念があり、何か物を作って販売している裏には

必ずそれをお客様に販売する事でその理念に基づいた何かを提供しているという事だ。

 

僕の会社の経営理念は

『芸術を 日常に』

芸術を通して生活を 心を 豊かにしたいという想いで活動している。

 

ビジネススタイルとしては物販ではあるが

この「ロココロ」を販売する事により画家の方々とお客様それぞれ別の価値を提供している。

価値

■画家の方々へ提供している価値

画家という職業は海外では当たり前だが、日本ではまだ浸透しておらず

画家として絵を描いているだけで生活できている人は数少ない。

画廊などで個展を開こうとしても1週間で何万~何十万もお金が必要だったりする。

 

圧倒的に自身で作成した絵を見てもらう機会が少ないのだ。

 

SNSが発達してきて発信する環境は昔よりも整ってきてはいるが

それでもまだまだ普及していくには時間がかかる。

 

その環境を少しでも改善する為に「ロココロ」を販売している。

 

・画家としての知名度を上げたい

知名度を上げる為には多くの方に作品をみていただく必要がある。

その為にロココロを販売する提携店舗がいくつかあり、

そこに展示する事で絵画を目にする機会を増やしていくのだが

ただ絵を見ても誰の作品かわからないので、

必ず作品のとなりに画家のプロフィールをみてもらえるようにしている。

「どんな想いで絵を描いているのか」といった部分を確認して

絵の価値を感じていただいた上で購入してほしい。

それに共感する事で、1人でもその画家のファンを作っていきたいと思っている。

画家の知名度

・画家としてほんの少しではあるが収入を得る事ができる

画家として活動していると収入を得る事の難しさを痛感する。

それを根本的に解決できる訳ではないが、ロココロが実際に売れれば

その分、画家の方々へは1個あたり300円のコミッションを支払っている。

安価な商品が故に大きい金額を提供できている訳ではないが

活動を続ける為にはモチベーションを保たなければなたない為

実績としてしっかりと数字で判断できる仕組みになっている。

 

・画家の情報をSNSで拡散していく

いろんな方々へ絵をみてもらうためにSNSは欠かせない。

絵を見る機会が増えれば増える程チャンスは広がるのだ。

ロココロを販売すると共に、様々な媒体を用いて絵画を日常に飾るイメージを持っていただきながら

画家の方のプロフィールと共に絵の価値を感じてもらえる環境を提供している。

一緒に仕事をしている画家の方々をランダムで掲載していくので

画家同士の認識も広がり、そこから相互フォローする事で拡散力が上げていく。

コミュニティが大きくなれば、それだけ共に働く価値が上がっていく仕組みだ。

拡散

■商品を見てくださるお客様へ提供している価値

芸術への関心は海外に比べると日本はまだまだ低い。

画廊や美術館へ足を運ぶ人も限られていて

興味がある人は頻繁に行くが、無い人はほとんどいかない状況だ。

だが、おしゃれな物やかっこいい物が大好きな人たちはたくさんいる。

芸術を日常に取り入れるメリットをしっかりと伝えていく事で

お部屋が明るくなったり、癒されたり、気持ちに変化が現れる。

今はまだ芸術に興味が無い人でも、これをきっかけに部屋に絵を飾る事で

少しでも心が豊かになってくれればと思う。

 

また、これから芸術という文化は必ず必要不可欠なものになっていく。

AI(人工知能)が発達すると共に人間だけが出来る事に注目が集まる。

ロボットが仕事をして人間の仕事が減る為、人間の時間に余裕が出来る環境に

必然的に芸術という心に癒しを求める需要が増えてくるはずだ。

その時に、日本の環境や文化、習慣に合った商品を提供する事で

絵画を見る楽しみ、選ぶ楽しみを見つけてくれるようになるのだ。

 

■『価値』を伝えないと誰も買わない

物や情報が溢れている世の中で、何か理由がないと買わない時代になっている。

おしゃれなインテリアなんてたくさんあるのだ。

でもそこに芸術家支援や芸術を日常に取り入れる意味を伝えて

導線を作る事ではじめて『価値』が生まれる。

 

画家の人たちがどんな想いで創作活動をしているのか?

どんな気持ちでその絵を描いたのか?

 

お客様が街中で見た絵画がすごくキレイだなとか、かっこいいな、おしゃれだなと感じた感情と

その絵を描いた画家の想いに共感できれば、

家に飾る意味は何倍にもなる。

今は、良い絵があったとしても画家の方々の気持ちを知る術がない。

自分の感性だけの一方通行になってしまっている。

それを知る機会や画家とファンを繋げる役目を担う事で

不明確な部分をより明確にして納得した上で商品を購入してくれるのだ。

 

画家

ビジネススタイルとは、自分の会社と関係のある方々に

どれだけの価値を伝える事が出来るかを考えなければならない。

独りよがりのビジネススタイルでは『価値』は生まれないのだ。

 

最初は利益など考えずに、とにかく「どんな価値を提供できるんだろう?」という部分と向き合う作業をするべきだ。

そこが出来てしまえば、あとはその仕組みを形にしていくだけで自分の会社が作れてしまう。

難しくて時間はかかるが、土台をしっかりと構築する事でその先の道を開く事ができる。