「ブックオフ」や「俺のフレンチ」を創った坂本孝社長の不屈の精神

坂本孝社長は自ら事業を立ち上げるまでは順調すぎる人生を送っていた。

慶應義塾大学を卒業し、父が経営する坂本精麦合名会社に入り

そこで実績を積んだ坂本社長は、父の会社の出資で立ち上げた会社の

取締役に若干25歳で就任。

この年で経営をこれだけ学べる環境に身を置ける人はそこまで多くはいないだろう。

多少は父の影響はあったかもしれないが、統率力の無い人間に取締役といった

責任あるポジションは与えられない。

その時から人の上に立つだけの素質があったのだと思う。

■挫折からも諦めない精神力

1970年にその会社を退社して、オーディオショップの経営を始めるが

3年後に閉店。人生で初めて大きな挫折。

 

その後ピアノ卸売業を展開。ノウハウを活かしブックオフを設立した。

そこからCMでも有名な「本を売るならブックオフ」のキャッチフレーズで

古本=ブックオフといった印象を日本国民に植え付けた。

 

ブックオフのすごいところは

「アルバイトでも査定ができる」「人気が下がってきた本は100円コーナーにいく」

「せどりという個人ビジネスの誕生」

安く100円で購入した本当は価値のある本をアマゾンや楽天で転売するといった

せどりをする人が増えた事も要因のひとつだろう。

消費者側からすると分かりやすいシステムが

足を運ぶきっかけに繋がり日本で一番の古本チェーン店に成長させた。

■成功した事業は一つではなかった

ブックオフともう一つ忘れてはいけないのが

「俺のフレンチ」や「俺のイタリアン」などの俺の~シリーズを展開する

外食チェーン店だ。

この「俺の株式会社」を設立した年齢はなんと72歳。

カーネルおじさんもびっくりの年齢だ。

しかも飲食店に携わるのはこれが初めてで

ここまでの成功を収める事業を誕生させたのは坂本社長のセンスとしか言いようがない。

 

枠にとらわれない考え方で、原価率60%という誰も考えつかないような発想から

人材の育成と回転率を上げる事で利益を得る事ができる事業へと発展させた。

もしかしたら、飲食業界に携わっていかなったからこそできたビジネスかもしれない。

■敗けが多い人生

ブックオフと俺の株式会社を創っただけですごいじゃないかというが

実際その他に倒産させている会社は数多くある。

本人も「210敗の起業人生」と語っているが10回も会社を倒産させているのだ。

 

勝率でいうとたったの20%にも満たない。

 

これだけ失敗が多いということは、成功以上に辛い時期もあったはず。

それでも72歳になってからも新しい事業に始めるなど前向きな姿勢からも見えるように

常に挑戦し続けるからこそ、誰も考えつかないような発想や価値を生み出す事ができるのだと思う。

 

これだけ一般的にみても成功している人ですら80%以上は敗けてしまうのだから

最初から起業して必ず成功すると思っている方が考えが甘いのかもしれない。

絶対成功する心意気で起業はしなければならないのだが

あまり失敗を恐れて肩に力が入り過ぎていると、うまくいくものもうまくいかない時がある。

少し肩の力を抜いて「失敗する可能性はある」という事を頭の片隅に置きながら

その失敗を明日に繋げる努力をし続ければいつかは成功に繋がるのだと

坂本社長からの人生から学ぶ事ができる。

 

誰もが失敗は絶対にしたくない。

でも、失敗しても諦めずに改善し続けていれば必ずその失敗が報われる時がくる。

その心の余裕が経営者には必要なのかもしれない。