幽霊は信じない。でも神様は信じる。

僕の父親はすごく真面目な人だ。

同じ職場に高校を卒業して就職してから定年まで勤めあげた。

普段話していても、ニュースの話題などが多く、バラエティの話などはほとんどしない。

自分の人生を良くしようと定年後も目標を見つけて毎日行動している。

自分だけでなく周りの人の為に動くことができる。

父親の事をすごく尊敬している。

 

大人になってから、父親と話す機会が多くなり

子供の時の話や会社に入ってからの苦労話、

家族の話などいろんな話をした。

父親の性格上、不確定な物や未知な物にあまり興味がない。

幽霊や宇宙人など見たことが無いものは絶対に信じない人なのだ。

 

だから空想上の生き物や神話に出てくるようなものには興味が無いのだと思っていたが

どうやら「神様」は信じているということに気が付いた。

 

いろんな話をするようになって、

おばけや宇宙人は見たことが無いから信じないのに

神様も見ることなんて無いはずなのに、なぜ信じているんだろうと疑問になった。

 

昔から神様、仏さまに手を合わせなさい。感謝しなさいと教えられてきた。

 

いろんな話をしていく中で、思い切って質問してみた。

 

「どうして幽霊は信じないのに、神様は信じてるの?」

 

すると予想外な答えが返ってきた。

 

「それは実際に理屈では説明がつかない不思議な体験したからだ」

 

といったのだ。

神様を信じる

そこから詳しく聞いていくと、それには母親が大きく関係していた。

 

今から話す内容は、別に怪しい宗教に入っているとか

スピリチュアルな話が大好きだからこんな話をするのではない事を前提に聞いてほしい。

 

両親が結婚して、しばらくたってから母親がある夢を見たそうだ。

それは、神様が夢の中で

「人を導いていく力があるから、修行して力をつけなさい」というお告げみたいなものだったという。

そこから何回かそういう夢を見て

はじめは半信半疑だった母親も、あまりにリアルに見るその夢に現実味を帯びてきた。

そこから、そのお告げでいろんな地方の神社を巡る事になる。

カーナビとかも無い時代に道も全然知らない母親が明確に道案内をする。

それを聞きながら父親が運転するのだ。

横で運転している父親は不思議で仕方なかったと言う。

行った事もない土地で、しかも山道、こんな場所に神社などにあるのかという場所まで

母親は迷うことなく指示した。

何かにとり憑かれていたわけではなく、意識はしっかりしていて

ただ感覚的にわかる状態だったそうだ。

 

ちなみに母親は九州の離島出身で、兵庫県の神戸で父親と結婚している為

本島の地理など詳しいはずはなかった。

父親も地図にも載っていないような神社ばかりつれて行かされるので

母親の話を信じるしかなかった。

 

そのお告げが何回も続き、何十カ所も神社を巡っていった。

 

だが、母親はもともと身体が弱かった。

神様が降りてくると相当な体力を使うらしく

日に日に体力が落ちていったそうだ。

そしてついに体調を崩してしまい、夢の中で神様にこう言った。

「私にはもう無理です」と・・・

すると、神様はそれを承諾した。

ただ、また時期がきたら来るという事と

それまで身体に穴を開けるな(事故などで傷をつけるな)と言い残して去っていったらしい。

そこから神様が降りてくることは一切なくなり

神社を巡る事も無くなったのだ。

 

また来るという言葉が本当か分からないが

まだ神様は降りてきてはいない。

母親は身体が強くないからもう来ないかもしれない。

そんな不思議な体験をして、理屈では説明がつかない事が目の前でおきて

父親は「神様」という存在を受けるしかなかった。

 

それが、幽霊は信じないが、神様は信じている理由だ。

幽霊は信じない

目に見えない何かに自分たちは守られていて

神様、仏様は大事にしないといけない。

お告げで言われた事全てが父親にとっては信じざるを得なかった。

 

この話は、実際に僕が父親の性格を知っているから成り立っている。

最初に話した通り、父親は真面目な性格だ。

宗教などにも入っていない。

僕自身が体験した訳では無いが、父親をずっと見ている僕にとって

嘘をつくことなんて絶対にしない父親だからこそ本当の話なんだと素直に納得した。

だから僕も神様仏様は信じている。

ご先祖様を大事にして、後世に伝えていかないといけないことを心から理解している。

それを半信半疑で分かっているのと知っているのとでは全然違う。

心が少しだけ強くなるような感覚に近いかもしれないが

神様を信じる事で心からお祈りできたり、正しい行いをしないといけないと思ったり

人の役に立つことを続けてなければならないとも思う。

 

この話を信じる信じないは自由だ。

でも、何か見えない力によって守られている。

そう思えるだけでプラス思考になれる時もある。

この話をきっかけに正しい行いをしようとか、

人の役に立とうという気持ちになってくれる人が少しでもいてくれたら嬉しく思う。